【犬狼物語 其の百二十二】 神奈川県横浜市 杉田八幡の不思議な和様狛犬
横浜市地域有形文化財に指定されている杉田八幡神社の狛犬です。これは「犬像」といえるのかどうか、微妙ですが。
杉田神社は、京急本線 杉田駅から商店街を抜け、国道16号線を南に数分歩いたところにあります。
鳥居をくぐって階段を上ると、この狛犬が鎮座しています。
横浜市教育委員会の解説看板によると、
「『新編武蔵風土記稿』によれば、八幡社(八幡神社)のとなりに妙観寺があり、社の別当でした。明治初年、神仏分離によって寺は別当職を解かれました。
神社拝殿前に左右一対に置かれている和様狛犬には、元禄五年の銘が背に刻まれています。この狛犬は、背に銘があること、獅子の形をとっていないことなどたいへん珍しいものです。」
と、あります。いわゆる一般的な狛犬の姿ではなく、かといって犬ともいいづらいような、不思議な姿をした狛犬です。阿形の顔が欠けているので、たらこ唇のように見えてしまいます。でも造形的にすばらしい。こういうのはちゃんと評価しないと。
これは「犬像」としては微妙なラインですが、面白い形なので、次の犬像の本(いつになるかな?)には掲載することになると思います。
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