岐阜県飛騨市 「板倉」が点在する種蔵の棚田
飛騨市を抜け、国道360号線を北上すると、「棚田と板倉の里 種蔵」という看板があります。そこから急坂を上って行くと、まるで桃源郷のような静かな種蔵集落にたどり着きます。8世帯20人ほどの小さな集落です。
駐車場の近くで仕事を終えたおじいさんに話を聞いたら、ここは下の国道を行き来する車の騒音もないし、静かで暮らすにはいいところだと教えてくれました。
石積みの棚田は立派ですが、ここで特徴的なのは、「板倉」という穀物や冠婚葬祭の道具などをしまう倉庫があります。おじいさんによると、昔は、どの家もこの板倉を持っていたそうです。今は、集落内に21棟が残っています。古いものは築260年以上経っているそうです。板倉は、すべて母屋から離れて建てられていますが、火災になったとき財産を守ることと、農作業の効率をあげることが理由だそうです。
車で上に行ってみたら、第2駐車場というところがあって、そこから目の前に、石垣の棚田が広がっていました。ちょうど田仕事をしているところでした。草刈りの音が谷間に響きます。
強烈な西日は、水田の水に反射してきらきらしていました。
ここには、築100年以上の古民家を利用した「板倉の宿 種蔵」もあります。街の喧騒を忘れ、何もしないでのんびり過ごしてみるのも、最高の贅沢かもしれません。
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