【犬狼物語 其の百三十八】 岐阜県高山市 剱緒神社の木彫りの狛犬
剱緒(たちがお)神社には木彫りの山犬像が奉納されています。神社の本殿に隣接する小さな社、摂社の中に鎮座していました。緑色の網がかけてあって、それ越しにお参りすることになります。そのため写真はじゃっかん緑色になっています。
それにしても木彫りの狛犬像を見たのは初めてですが、荒削りの像はノミの痕も、木のふしも残っていて、素朴な味わいがあります。イメージをイメージのままに表現したといった風情で、それだけに力強さが感じられます。
岐阜県は生涯に12万体の仏像を彫ったと言われる円空上人の生まれ故郷でもあり、円空の作品と伝えられる木彫りの仏像は県内に1000体以上残されているそうです。
一刀彫が円空仏の特徴だそうですが、この像にも円空の影響が表れているということなのでしょう。
また、境内には直径10mほどのこんもりした古墳が残されいます。
| 固定リンク
コメント