細川護熙氏作『棚田の四季』展の内覧会レセプション
細川護熙さんが描いた壁画のお披露目会、『棚田の四季』展の内覧会レセプションへ行ってきました。
細川さんや主催者であるプレナスの社長のあいさつの後、壁画がお披露目されました。
『棚田の四季』は、春夏秋冬の棚田の風景や祭りの様子が、2m×1mの大きさの和紙60枚を使って描かれています。下から見上げると、すごい迫力です。
壁画の裏側を周るようにスロープで2階まで上がって、今度は見下ろします。
このイベントでは、NPO棚田ネットワークと青柳も協力しています。青柳撮影の、棚田の写真8点も展示されています。その中には姨捨棚田の「田毎の月」の写真もあります。
細川さんと少し話ができました。昔、どこか違う目的地へ向かっていたとき、電車を乗り過ごして、姨捨まで来てしまい、駅で友達と将棋をさしながら一晩過ごしたことがあるそうです。月の夜だったらしく、知らず知らずのうちに、姨捨の「田毎の月」を見ていたということになるのではないでしょうか。
それから何年か後、今度は絵を描くために姨捨を訪ねました。ただ、今回の壁画に描いた棚田も、祭りも、具体的なモデルはなく、すべて細川さんのイメージだそうです。細川さんの心象風景ですね。
俺は特に、祭りの部分が好きです。何人描いたかわからないくらい大勢を書き込んだと言っていましたが、祭りの楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
風景の中に、この人間の営みが入ることで、より棚田の重層的な文化が感じられるのではないでしょうか。
ところで、最近は陶芸よりも、画家としての仕事が多くなってしまったそうです。
テーブルにはカラフルなおつまみや料理が並びましたが、「熟成牛のローストビーフと香の物のライスロール」、「あさりと枝豆の炊き込み手毬おにぎり」、「グラス仕立ての海鮮ミルフィーユ」など、棚田のイベントにはふさわしい、ご飯を使った料理も提供されました。
一般公開は、今日、6月1日からです。
会期: 2017年6月1日~4日 11:00〜20:00 入場無料
会場: スパイラルガーデン(スパイラル1F)
東京都港区南青山5-6-23 TEL.03-3498-1171
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