【犬狼物語 其の百七十三】 東京都足立区 千住神社内の三峯神社
北千住の駅から歩いて約25分のところ、静かな住宅街の中に千住神社があります。
ここにも冨士塚がありました。浅間神社を勧請した「千住宮元富士」です。
大正12年に築かれましたが、一度大震災で崩壊し、昭和11年に再び築かれました。
また願掛け恵比寿さんの像があり、台座が回転するようになっています。男は左回り、女は右回りで回した後、願いに応じた願掛け箇所をハンカチで撫でるのだそうです。だから俺は回した後、頭を撫でました。
恵比寿さんの隣に境内社があります。これは恵比寿神社、八幡神社、三峯神社の三社を祀る小社で、向かって右側が三峯神社です。それで両側にお犬さま像が1対鎮座しています。
お犬さま像は、弘化2年(1845年)に奉納されたものです。かなり古いものです。すばらしい曲線ですね。とくに後ろから見るとよくわかります。かなり洗練された造形ではないでしょうか。
残念ながら、右側の像の顔のマズル部分が欠けています。
そう言えば、全国各地のお犬さまでマズル部分が壊れていた像を何度か見ましたが、「阿吽」の「阿」像が多いような気がします。口が開いているので石材が薄くなって、壊れやすいからでしょうか。
ちなみに、本山の三峯神社には、年代が分かっている秩父で最も古い、文化7年(1810年)のお犬さま像が拝殿に上る階段の左右に奉納されていました。
また、大岳山山頂直下の大岳神社(まだ行っていません)のお犬さま像は、宝暦9年(1759年)に奉納されたもので、国内で2番目に古いそうです。
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