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2017/07/14

【犬狼物語 其の百六十六】 東京都渋谷区 ビクタースタジオのニッパー像

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JR千駄ヶ谷を降り、神宮前2丁目のビクタースタジオまで歩きました。

途中、大きな工事現場を通過します。2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて工事が進んでいる新国立競技場(オリンピックスタジアム)です。

大きなクレーンが何基も立ち並び、工事車両が頻繁に出入りしています。

ビクタースタジオは、そんな工事現場の向かい側にあります。そしてニッパー像は、玄関の右側、台座に乗って首をかしげるようにしてお座りしています。

ちなみに「ニッパー」とは、「少年」とか「小僧」とかいう意味らしい。

Wikiによると、

「ニッパー (Nipper) は、絵画『His Master's Voice』のモデルとなったイヌ。蓄音機に耳を傾けるニッパーを描いたその絵画は、日本ビクター(現・JVCケンウッド)やHMV、RCAなどの企業のトレードマークとして知られる。」

「ニッパーの最初の飼い主は、イギリスの風景画家マーク・ヘンリー・バロウドであった。1887年にマークが病死したため、弟の画家フランシス・バロウド(英語版)がニッパーを引き取った。彼は亡き飼い主・マークの声が聴こえる蓄音機を不思議そうに覗き込むニッパーの姿を描いた。」

それが『His Master's Voice』。

主人の声に耳を傾けているところを想像すると、胸がきゅんとしてしまいます。亡くなった主人の声を覚えていて、どうしてここから聴こえてくるんだろう?と不思議に思った仕草かもしれません。

絵やロゴマークでは、ニッパーは、耳だけ黒くて、全身が白い犬ですが、像はブロンズ製なのか黒褐色です。手前に蓄音機もないので(台座には絵が描いてありますが)、今まで見てきた見慣れたニッパー像とは雰囲気が違います。この像だけでは首をかしげているのがどうしてなのかわかりません。

ヴィーノも、口笛なんか吹いたとき、何の音だ?というふうに首をかしげることがあります。犬にとって敏感な音というものがあるのでしょう。聴覚に関しても、人間は犬にはかないません。犬は、人間が聞き取れない高周波数音も聞き取っています。すばらしい能力です。

なので、今ニッパーは、新国立競技場の工事の音を聴いて、首をかしげている、というふうに見えます。

その音は、未来の輝かしい音なのか、それとも何かごたごたして雑音が多すぎる不快な音なのか。

2020年のオリンピックは、新国立競技場のデザインの問題やら、競技場の建設場所や費用の問題やら、そしてエンブレムのパクリ問題やら、雑音が多すぎるような…。

ニッパーも「なんだ? このオリンピックは」と思っているのかも。

ところで、大手レコードショップの「HMV」とは「His Master's Voice」のことだったんですね。
 
 
 
 
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