【犬狼物語 其の百七十五】 東京都足立区 六町神社のお犬さま像は「闘志型」
つくばエクスプレス・六町駅の東、約300mほどのところに、玉垣に囲まれた六町地域の氏神様、新しい六町神社が鎮座します。
区画整理事業によって新築された神社だそうです。現在、周りは区画整理真っ最中で、「立ち入り禁止」の看板が立ち、フェンスが張りめぐらされています。「入れない」と思ったのですが、フェンスを回り込んだら、北側からの道が神社境内に通じていました。(駅の方から来るとすぐわかります)
山間の古社の苔むした感じとはまた違った趣があります。清潔感が漂っています。つくばエクスプレスの駅から近いということもあって、未来を感じさせる神社でもあります。
これから風雪雨晴や周辺の人々の喜怒哀楽が、毎日毎日この場に上書き保存されていくはずです。なので、あと数百年経てば、歴史を感じさせる「古社」になっているでしょう。
境内の「六町神社の由緒」の碑文によれば、神社は「三峰様」とも呼ばれ、もともと六月村の出である清水家の屋敷神だったようです。昭和8年(1933年)に近くの3つの神社を合祀して六町神社になりました。
平成21年(2009年)に700mほど離れたところから遷座し、この新らしい社殿が完成しました。地域の人たちにとっては大事な場所なので、移築して縮小しないようにと土地を寄付し合い、174坪の規模の神社になったそうです。
そして立派なお犬さま(狼)像が新社殿を護っています。三峯神社の三ツ鳥居に鎮座するお犬さまと似ている筋肉質のお犬さま像です。
現代ではあまり使われなくなりましたが(とは言え、初対面ではそんなイメージを持ってしまいますが)、クレッチマーが20世紀初頭に唱えた人格類型論があります。体形、気質、性格特徴を関連付けるものです。
たとえば、やわらかで丸い体形の「肥満型」は、陽気で快楽的であり、「細長型」の人は控えめで過敏なところがあり、筋肉の発達している「闘志型」は、自己主張的で精力的という人格類型です。
クレッチマーの類型論で言うと、六町神社のお犬さまは「闘志型」です。
クレッチマーではないですが、お犬さま(狼)像は、あきらかにタイプがあります。それがどのくらいの数に分けられるかわかりませんが、年代、場所などによって、お犬さま(狼)像のタイプ分類は調べたら面白いかもしれません。
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