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2017/08/31

BIGLOBEニュースやJTB「ノジュール」で『全国の犬像をめぐる』が紹介される

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最近の『全国の犬像をめぐる』のブックレビューを。


● BIGLOBEニュース

【犬本紹介】 思わず見に行ってみたくなる『全国の犬像をめぐる』〜ハチ公も、タロもジロも!

https://news.biglobe.ne.jp/animal/0830/woof_170830_1336764525.html

「今回は「こんな犬本もあったのか!」と衝撃を受けた1冊を紹介します。」
「皆さんもページをめくりながら、お気に入りの犬像を探してみてね。たぶん本物も見に行きたくなると思います。その犬像がどうして建てられたのかを知っていると、また見え方も違ってくるかもしれないですね。」


● JTBの雑誌「ノジュール」9月号

【ブックインタビュー】 「今月の本」に『全国の犬像をめぐる』を取り上げていただきました。「旅のガイドとしても心強い一冊だ」と。書評は北吉洋一氏です。


● Canon 「キヤノンフォトサークル」8月号

【書評】 『全国の犬像をめぐる――忠犬物語45話』が、「像の数だけ存在する物語を通して、日本人の文化も垣間見える」と紹介されました。
 
 
 
 
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2017/08/30

日本経済新聞の日経プラス1 「コメ作りが生んだ棚田10選 里山の絶景を見に行こう」結果発表

170830_1(1位: 星峠 (新潟県十日町市))

170830_2(2位: 白米千枚田 (石川県輪島市))

170830_3(3位: 姨捨 (長野県千曲市))

170830_4(7位: 金山 (岩手県一関市))


先日予想した「絶景の棚田10選」の結果がわかりました。

ランキングは、日本経済新聞の電子版でも見ることができます。

NIKKEIプラス1 「コメ作りが生んだ棚田10選 里山の絶景を見に行こう」

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO20324240U7A820C1W01000?channel=DF140920160941

1位: 星峠 (新潟県十日町市)

2位: 白米千枚田 (石川県輪島市)

3位: 姨捨 (長野県千曲市)

4位: 丸山千枚田 (三重県熊野市)

5位: 大山千枚田 (千葉県鴨川市)

6位: 土谷 (長崎県松浦市)

7位: 金山 (岩手県一関市)

8位: 蕨野 (佐賀県唐津市)

9位: 椹平 (山形県朝日町)

10位: 蘭島 (和歌山県有田川町)

ランキングはともかく、10選に入った棚田は、それぞれ絶景で、納得できる結果となりました。

さすが、1位は星峠でしたね。

自分で予想した棚田は次の通りですが、10選に入らなかったのは、佐賀県玄海町の浜野浦の棚田だけです。なので、予想と結果はほぼ同じなので、やっぱり「絶景」と思っているところは他人にとっても「絶景」と思われているということがあらためてわかりました。

椹平 (山形県朝日町)
大山千枚田 (千葉県鴨川市) 
星峠 (新潟県十日町市) 
白米千枚田 (石川県輪島市) 
蕨野 (佐賀県唐津市) 
浜野浦 (佐賀県玄海町) 
土谷 (長崎県松浦市) 

中島先生も、「金山の棚田」がランキング7位に入ったのは意外だったようですが、俺も、「金山の棚田」に投票しました。

ここは、それほど規模は大きくありませんが、やはり、昔ながらの形の田んぼが広がっているところは他になく、「隠れた絶景」、「穴場の絶景」と言えるかもしれません。これを守っている地元の人たちの日々の努力そのものが「絶景」と言ってもいいかもしれませんが。
 
 
 
 
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2017/08/29

【犬狼物語 其の百八十六】 神奈川県川崎市 元住吉の「ブレーメンの音楽隊」像

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神奈川県川崎市の元住吉駅西口を出たところの商店街は、「モトスミ・ブレーメン通り商店街」といいます。

「ブレーメン」と聞けば、「ブレーメンの音楽隊」の童話が思い浮かびます。そして「ブレーメンの音楽隊」と言えば、ロバ、イヌ、ネコ、ニワトリの動物たちです。「犬像」に関係するということで、訪ねました。

駅の入り口に、この「ブレーメンの音楽隊」像が立っています。台座の説明プレートにはこうあります。

「グリム童話で有名な『ブレーメンの音楽隊』をもとに、1952年、ドイツ・ブレーメン市庁舎の西側に、彫刻家ゲルハルト・マルクスによってこの像が建てられました。年老いた動物たちが、ハンザ同盟の貿易港であるブレーメンに職を求めて向かうという物語は、当時のブレーメンの繁栄とあこがれがよく伝わってきます。この像のロバの両足を両手でさわると、幸せがおとずれるという言い伝えがあります。」

また、裏側の説明プレートによると、

この像は、北海道中札内村の農村休暇村フェーリエンドルフの代表取締役 西惇夫氏が、2012年に寄贈したもの。ちなみに、1989年、ドイツにある像の型を採って制作したものだそうです。

ドイツ・ブレーメン市の像と同じものらしい。でもなぜ、ここがブレーメンと関係があるのか、調べてみたら、意外なことが…

1988年、元住吉商店街をリニューアルしたそうですが、そのときに、テーマを「中世ヨーロッパ風」として商店街の新しい名前を公募したそうです。それで採用されたのが「ブレーメン」なのです。だから「ブレーメン」が先にあったわけではないのですね。

1990年には「元住吉西口商店街」から「モトスミ・ブレーメン通り商店街振興組合」に名前が変わりました。

1991年3月には、ブレーメン旧市街のロイドパサージュ(商店街)と友好提携を結び、以来、長年交流が続けられてきました。

また、駅前の像とは別に、駅から200mほどいった商店街インフォメーションセンター前にも、「ブレーメンの音楽隊」像が飾られていますが、これは1998年、ブレーメン通り商店街の10周年記念に、ドイツ・ブレーメン市とロイドパサージュから贈られたものです。


ところで、「ブレーメンの音楽隊」の童話もいろいろと解釈されますが、心理学的にはどうなんでしょうか。

「高齢者の生き方やリハビリテーションを描いた物語という側面もある」というのは、精神医学の高橋正雄氏です。(『中高年の心理臨床』 p181)

動物たちは、結局、ブレーメンで音楽隊に入ることはやめて、途中の泥棒の家に住み始めますが、高齢者同士で助け合いながらいっしょに暮らすというグループホームに安住の地を見つけます。邪魔者扱いされた高齢者の話で、切なくなりますが。

彼らの中で、とくにロバが中心的な役割を果たしていますが、「専門家」としてではなく、同じ立場としての「ピア(仲間)・カウンセラー」的な支援をしています。他のメンバーに、魅力的な課題を与えて、新たな生きがいや生きる張り合いを感じてもらえるようなケアです。

そう言えば、像の説明には、「この像のロバの両足を両手でさわると、幸せがおとずれるという言い伝えがあります」という一文がありますが、まさに、ロバがセラピストであることを示唆しているということではないでしょうか。

いや、実際ドイツでは、ロバの臨床心理的な役割がちゃんと意識されているのかもしれません。

偶然なのですが、ロバには特別な思い出と感情があります。俺もロバに助けられたことがあるのです。あの小雪降る峠越えの夜、ロバ(名前は「ドン」)と俺は日本語で会話した記憶がある(頭が高山病と寒さと疲れでもうろうとしていた)のですが、確かにロバはピア・カウンセラーだったかもしれません。

「こんな目に遭わせて申しわけないね」
「いいよ、気にしなくて」
「疲れたろ?」
「ううん、まだだいじょうぶ」

ところで、これは【犬狼物語】なので、最後に犬の話を。

駅前の犬像を見て、あばら骨が浮いているので狼を連想してしまいました。痩せた猟犬というイメージでしょうか。越後柴犬の「忠犬タマ公」と似ていなくもないかな。

商店街のプレートの絵姿も、歯が強調されて、まるで狼のようにも見えます。でも、西洋では「犬」と「狼」は混同しないということなので、やっぱり、これは「犬」なのでしょう。

犬も、老いぼれてきて猟に出れなくなり、飼い主に殺されそうになった時、ロバにブレーメンに行こうと誘われます。

泥棒の家では、泥棒の足に噛みついたのが犬でした。犬は、「噛みつく」ことで、仲間の役に立つことができて、自分の存在意義を再確認したともいえるでしょう。

歯が強調されているのは、そのあたりが意識されているのかな。

若者と比べてもしかたない。歳はとっても、自分にできることをやれば、それでいいという自己肯定にもつながります。

それを気づかせてくれたのがロバ、というピア・カウンセラーだったようです。
 
 
 
 
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2017/08/28

今日は旧暦「七夕」、二十四節気「処暑」、七十二候「天地始粛(てんちはじめてさむし)」

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今日は旧暦の七月七日です。旧暦の七夕です。「伝統的七夕」とも呼ばれます。

旧暦の七夕は天の川が見やすいといわれていますが、新月から6日が経過していて、月齢が必ず6前後になります。本来、七夕は月齢6とセットになる日でした。なので、新暦の七夕は、月との関係がなくなってしまい本来の意味とはだいぶ違ってしまったと言えるでしょう。

この時期は、梅雨は明けているので、晴れになる可能性が高く、天の川が見えやすいということもあります。でも、今年はちょっと違うようですが。


そして今日から二十四節気「処暑」、七十二「天地始粛」です。こちらは新暦の日付とほぼ固定しているので、「七夕」と「天地始粛」が重なる今年は特別です。

「天地始粛」とは、ようやく暑さが鎮まるといった意味です。暑さのピークは過ぎたようですが、今度は台風シーズンに入ります。
 
 
 
 
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2017/08/27

【犬狼物語 其の百八十五】 神奈川県川崎市 子母口 橘樹神社の子連れお犬さま像

170826_1(橘樹神社)

170826_2(橘樹神社 新像)

170826_3(橘樹神社 新像)

170826_4(橘樹神社 石碑「日本武(やまとたける)の松」前の旧像)

170826_5(橘樹神社 旧像)

170826_6(橘樹神社 拝殿にお供えされた餅)


川崎市高津区子母口(しぼぐち)の橘樹(たちばな)神社を訪ねました。静かな住宅街のなかにあります。

昔、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征のとき、海が荒れていたので、海神の怒りを鎮めようと、妃の弟橘媛(おとたちばなひめ)が海に身を投じました。ここに媛が身につけていた着物・冠が流れつき、冠塚を造り、武尊は帰りにこの場所に立ち寄って、媛をまつる社を建てたそうです。

ここは高台になっていますが、伝説の、媛が身につけていたものが流れついたという話が、現在の地図を見ると、違和感を覚えましたが、昔は、近くまで海が迫っていたそうで、なるほどと思います。

子連れの像が2対鎮座します。1対は新しい像で、拝殿前にあり、平成2年(1990)に造られたものです。

境内の左手、山岡鉄舟の書による石碑「日本武(やまとたける)の松」の前左右に、先代の像が護っていますが、こちらは明治13年(1880)に造られたもので、新しい像のコピー元だそうです。

子連れの像は、本来なら日本武尊に縁があるなら眷属の狼(お犬さま)像なのでしょうが、ほとんど犬のように見えます。

これは犬なのか、狼なのかという気になる部分はありますが、そこは「お犬さま」の特徴でもある、生物学的な区別とは関係なく、あくまでも信仰のイメージということでしょう。

「子連れ」というのは、地名の「子母口」からの連想だという説や、日本武尊と弟橘媛との夫妻が縁結び(子宝)にご利益があるからという説があるようですが、よくわかりません。

神社の近くには、子母口貝塚、子母口富士見台古墳もあります。
 
 
 
 
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2017/08/26

日本経済新聞の日経プラス1で「写真に撮りたい絶景の棚田」のランキング・ベスト10が発表予定

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日本経済新聞の日経プラス1(土曜日朝刊に挟まっている別刷りの新聞)のフロント企画「何でもランキング」で、「写真に撮りたい絶景の棚田」のランキング・ベスト10が発表されます。

10人の選者がベスト10を選ぶものです。10人の総合得点が高いものがベスト1になるようなので、青柳も選者のひとりですが、どこがベスト1になるかはわからないので、楽しみです。

自分の中では、当然ベスト10はあって、それを提出したわけですが、それが客観的なベスト10と違うのか、同じなのか。他の写真家や棚田関係者がどのように考えているのが分かるので、とても興味があります。

掲載は8月26日(土)の予定です。

そこで予想してみますが、ただ、青柳提出のランキングは、記事公開前に明らかにするのは問題があると思うので、ここはあくまでも、客観的予想です。

そしてランク付けもしません。他の選者がどのような人たちかは知りませんが、みなさんの気持ちを「忖度」して、おそらく「写真に撮りたい絶景の棚田」に入るであろう棚田を7カ所予想してみます。念を押しますが、青柳が提出したランキングではありません。

山形県朝日町 椹平の棚田
千葉県鴨川市 大山千枚田
新潟県十日町市 星峠の棚田
石川県輪島市 白米千枚田
佐賀県唐津市 蕨野の棚田
佐賀県玄海町 浜野浦の棚田
長崎県松浦市 土谷の棚田

なぜ、提出ランキングと、この予想が違うのか、というと、「好き嫌い」という個人的な理由が入りこむからです。また、何度もt訪ねているところはランクが上、あまり行かないところはランクが下になりました。もちろん行ったことがない棚田はランク外です。

それとどうしても知名度が高いメジャーな棚田より、マイナーな棚田の方に肩入れしてランキングを提出してしまったということもありますので。

とにかく結果が楽しみです。
 
 
こちらに結果発表(2017/08/30)
 
 
 
 
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2017/08/25

ホンダ N-BOX のCMに出てくる棚田は、石川県輪島市白米千枚田

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ホンダ N-BOX のCM冒頭に出てくる棚田は、石川県輪島市白米(しろよね)千枚田です。こんな道を車で走ってみたいなぁと思うのですが・ ・ ・

Honda Movie Cannel (Nシリーズ 「宣言」篇)の動画はこちらです。

http://www.honda.co.jp/movie/201708/n01/index.html

海が見える棚田の道はいいですね。ただ、この道自体は「農道」なので、一般車が走ることは残念ながらできません。上を走っている(棚田を見渡せる)国道は走ることができます。

まぁ、これはコマーシャルなので、「農道」ではしかたありません。でも、全国、海と棚田が見えて、しかも一般車が走れる道はあります。

たとえば、棚田と海をいっしょに見られる道路といって今思い浮かぶのは、長崎県松浦市の土谷の棚田や、佐賀県唐津市の大浦の棚田、山口県長門市の東後畑の棚田、京都府伊根町の新井の棚田、 福井県高浜町の日引の棚田などです。

ちなみに、海に面した棚田はアジアにもあります。

韓国の棚田は、南海島南部に何ヵ所かあります。でも、海に迫る急斜面の棚田の中に車が通れるくらいの道はなかったと思います。棚田と集落の上を走っている道はありますが。

もう一カ所、小さくて緩い棚田と海を見ながらの道も、あることはあります。

インドネシア・バリ島などにもあるのではないか、と思われるかもしれませんが、バリ島は火山島で、海に近づくほどなだらかになってしまって、棚田が急斜面で落ちているような地形はありません。なので、棚田と海を同時に見ながら走れる道はありません。(他の島にはあるのかもしれませんが)

白米千枚田のように海に面した棚田は日本独特と言えます。狭い国土を有効に活用した先人の涙ぐましい努力の形ともいえるでしょう。

白米千枚田は、輪島市内から能登半島を東へ8km、日本海沿いの斜面に拓かれています。平成13年には国の名勝に指定されました。棚田を見渡す場所は、道の駅「千枚田ポケットパーク」になっています。

中世末期に能登が加賀藩領になると、白米は、海岸の塩田での塩つくりと、新田開発の村として文献に登場します。

道の駅の看板には、狭い田を象徴するような民話が紹介されています。

「昔、田植えを終えた夫婦が田の数を数えたが、2枚足りない。あきらめて帰ろうとして蓑を取ったら、下から2枚の田が現れたという」

輪島市では、白米の千枚田を観光地として位置づけ、地域ぐるみで保全活動に取り組んでいます。秋には、ボランティアの手伝いのもと稲刈りが行われ、千枚田を式場にして「棚田結婚式」も行われています。

Ya_2「オリザ館(アジアの棚田)」にも白米千枚田のページがあります。




『妻と犬連れ日本一周、車中泊の旅』が、Kindle(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)から出版されました。

内容は、2009年から2010年にかけて約1年間、北は北海道から南は沖縄まで、妻とヴィーノを連れて全国すべての都道府県をまわった車中泊旅の旅行記です。ようやく書きあげました。文字数は約115000字(400字詰め原稿用紙290枚分)あります。

よかったら読んでみてください。amazonで販売中です。

なお、Kindleがなくても、Kindle無料アプリで読むことができます。(スマートフォン iPhone & iPod touch Android & タブレットPC iPad Android)

妻と犬連れ日本一周、車中泊の旅

【目次】:

序章 

第一章 遊牧民の旅を思いつく

第二章 旅立ち 東北の旅

第三章 北海道の旅

第四章 東海北陸の旅

第五章 犬嫌いになったわけ

第六章 四国・近畿の旅

第七章 中国・九州の旅

第八章 沖縄の旅

終章
 
 
 
【あらすじ】:

51歳の男(私)。40歳の女(妻)。2歳のやんちゃなビーグル犬ヴィーノ。

偶然いっしょに暮らしはじめることになった血も種も越えた、2人と1匹の家族が1台の車に世帯道具を積み込み、車中泊しながら北海道から沖縄まで、全都道府県を旅した旅行記。総走行距離は約2万7千キロメートルになった。

もともと犬とは相性がよくない私は、中国で犬に咬まれて犬嫌いになったが、皮肉にも、妻の希望で犬と暮らすことになる。中国のカザフ族やモンゴル族の遊牧民の生活を見てから、彼らのような移動生活にあこがれていた私は、遊牧民的な旅をしてみたいと夢見ていた。ネットさえつながれば仕事ができるようになった今こそ、「新遊牧民」を実行できるチャンスと思い、妻と犬を連れて日本一周の車旅をすることにした。

やってどうなるか? どんな意味があるのか? 考えはじめるときりがない。それで、とにかく出ることにした。出てから考えようということだ。衝動的で無謀な計画だったかもしれない。

都道府県をすべてまわるということ以外、はっきりした目的地もなく、その日その日、行きあたりばったりの旅をした。当日の朝、地図を見て、おもしろそうなところへ行ってみる。夕方になったら温泉を探し、スーパーで買い物し、食事を作り、車の中で寝る…。3頭の「群れ(家族)」が移動するシンプルな生活。遊牧民と同じで、少ない装備でも長期の旅ができることがわかった。

移動する生活そのものがわくわくする。何を見るでもなく、何か名物を食べるでもないのに、なぜか楽しい。それはまさにカザフ族の生活で見つけた気持ちよさだった。

もちろんトラブルもたくさんあった。

「犬と暮らす」ということは、私たちにとってどういうことなのか、考えながらの旅になった。犬を通して日本を見る旅でもあった。

また、こういった車中泊の車旅をしている人たちが意外に多いことにも気がついた。とくに定年退職した年配の人たち。その数がだんだん増えているという日本の現状も知る旅になった。

そして、旅の最終ゴールは・ ・ ・。


Map


 
 
 
 
 
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2017/08/23

今日は、二十四節気「処暑」、七十二候「綿柎開(わたのはなしべひらく)」

170823(長野県 赤塩の棚田)


今日からは、二十四節気「処暑」の初候「綿柎開」です。

「処暑」は、暑さが峠を越えて後退し始めるころ、「綿柎開」は綿を包む萼(がく)が開くといった意味です。

暑さの峠とはいったいいつなのでしょうか。これから峠が来るのか、それとも、7月中だったのか。7月が暑かったなという印象が強いです。

今年の夏は異常です。いえ、毎日が異常です。異常が毎日なので、異常ではなくなりつつあります。
 
 
 
 
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2017/08/22

映画『ハドソン川の奇跡 (SULLY)』を観て

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映画『ハドソン川の奇跡 (SULLY)』を観ました。

公式HP

「ハドソン川の軌跡」を、監督・製作クリント・イーストウッド、主演トム・ハンクスで映画化した作品です。原題の「SULLY(サリー)」とは、機長チェスリー・サレンバーガー氏のニックネームだそうです。

この飛行機事故は日本でも大きなニュースになったので覚えています。

映画を観て思い出したのは、韓国セウォル号の事故です。パンツ一丁で我先に逃げ出した船長と、乗客の数を気にして最後に飛行機を後にした機長のサレンバーガー氏とのあまりにも対照的な姿が印象的です。

Wikiから引用すると、

「2009年1月15日、USエアウェイズ1549便がニューヨーク・マンハッタンの上空850メートルを飛行中、バードストライクによって全エンジンが停止、コントロールを失う。機長のチェスリー・サレンバーガーは必死のコントロールと苦渋の決断の末、ハドソン川に機体を不時着させる。その結果、1人の犠牲者も出さず、この奇跡的な生還劇は「ハドソン川の奇跡」として全世界に報道された。」

こういうのを本当の「奇跡」というのでしょう。

他に方法がなかったとしても、ハドソン川に着水して助かる可能性は低かったのです。

機長は、この奇跡が起こったのは、すべての人のおかげだと言いました。

そうなんです。何か少しでも違っていたら、大惨事になっていたでしょう。

機長が冷静沈着なサレンバーガー氏ではなかったら、乗務員も冷静でなかったら、着水したとき機体が破損して浸水速度が早かったら、水上警察のボートが近くにいなかったら、救急隊員への連絡が遅れていたら、持病を持った客が心臓麻痺でなくなっていたら…

そんないくつものハードルをみごとクリアして、機長、副機長、乗務員、乗客、警察、救急隊員の全員が命がけで「完ぺきな奇跡の物語」を造り上げました。

映画のクレジットシーンでは、実際の機長と乗客たちも出演していました。「完ぺきな奇跡の物語」を命がけで作り上げた仲間です。特別な連帯感というか一体感が生まれたとしても不思議ではありません。


でも、考えてみれば、奇跡はいつも起こっているのに、俺たちは気が付いていないだけなのかもと思います。

例えば、ゴルフのホールインワンを考えます。1打でカップにボールが入ることが奇跡です。でも、カップに入ることが「良い」と人が見なしているからこそです。

カップの南東1mの芝生の「そこ」にボールが止まることも、バンカーの砂の上の「そこ」にボールが止まることも、毎回毎回、ボールが止まる「そこ」は、ある意味、すべて同じように低い確率です。なぜなら、もういちど「そこ」にボールを止めようとしても、カップの中にボールを入れるのと同じくらい難しいということは納得してもらえるでしょう。いや、プレーヤーは、カップを目指して打っているのだから、カップ以外のところで止まる確率の方が低いとも言えます。

ホールインワンを「奇跡」と呼ぶのは、カップにボールが入るのが「良い」としているからです。意味があるからです。

こう考えると、日々の何気ない生活は、いつも同じことは起こらない奇跡の連続と言ってもいいのかもしれません。その奇跡のうち、人間に意味のあるものは「奇跡」と呼ばれ、意味のないものはスルーされているだけとも言えるでしょう。

「意味のない」と書きましたが、意味があるかないか、そこを大切にするか無視するかは、当人次第でもあります。

日常的な奇跡を表現するものとしては「一期一会」という素晴らしい言葉があります。
 
 
 
 
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2017/08/21

「東北お遍路ガイドブック」と「東北お遍路巡礼地めぐり」

170821_1(東北お遍路ガイドブック)

170821_2(「東北お遍路」巡礼地めぐり―3・11被災地の今を訪ねる)


『東北お遍路ガイドブック』の紹介です。

ガイドブックは、バインダー式です。巡礼地はこれからも増えて、最終的には100ヵ所ほどになるらしく、新しい巡礼地をそのつど挟み込めるように、バインダー式にしたそうです。

また全体がわかる東北お遍路巡礼地マップと、スタンプ帳付きです。

ひとつひとつの巡礼地のページには、歴史、震災にまつわる物語などももちろん紹介されていますが、そもそも、この巡礼地を作った経緯が、巡礼者・観光客を呼びこんで、復興の助けにしたいという趣旨からスタートしているので、各巡礼地での、「見る」、「遊ぶ」、「食べる」、「泊まる」の周辺情報も充実しています。

「食べる」には、地元の料理や食堂なども、住所付きで紹介されています。巡礼者・観光客には便利なガイドブックになっているのではないでしょうか。


もうひとつは、『「東北お遍路」巡礼地めぐり―3・11被災地の今を訪ねる』という本です。

この本では、1次、2次選定の62ヵ所に「普代水門」を加えた63ヵ所が紹介されています。

写真・文: 金澤 昭雄
イラスト: おのでらえいこ
出版社: 東京法規出版 (2017/8/1)
定価: 900円+税
 
 
なお、東北お遍路写真コンテストの応募はまだ間に合います。締め切りまであと9日。写真、お待ちしています。募集要項はこちらです。

http://tohoku-ohenro.jp/topics/detail---id-14.html

 
 
 
 
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2017/08/20

大混乱のアメリカ

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アメリカは大混乱です。

大統領によって、こんなにも国が変わるのか、と驚きます。

「人は見かけが大事」というのを、負の面から示しているのがトランプと言えるでしょう。白人至上主義、人種差別はまさにこれです。

必ずしも見かけで判断することが悪いことではないし、いや、これがあるからこそ、瞬時に敵か味方かを判断することができる、動物が生き残るために獲得した術だったということでもあります。

日常的に、俺たちは人を見かけで判断します。「男か女か」とか「白人か有色人か」とか、または「ハゲか、ハゲでないか」などなど。見かけが似ている者同士は親近感・安心感を覚えます。反対に見かけが違うと恐怖感・不信感が生まれます。

見かけは目立つのです。わかりやすいのです。たとえば、「思想」や「思考」などは、その人の行動をしばらく見てみないと、外見から判断するのは難しい。時間がかかります。

にもかかわらず、見かけによってその「思想」や「思考」も推理して判断してしまおうとします。まぁ、ぼやぼやしてたら、こちらの身に危険が及ぶかもしれないので、しかたない面もあります。そのとき、その人が持っている判断の偏りが差別につながります。

この偏りがない子供は、だから、差別はしません。差別は、学習です。あとで大人から学びます。大人がその判断の偏りを教えているのです。とくに悪い方への偏りが問題です。

でも、人類はもっと賢くなりました。同じ見かけの人間が必ずしも同じ思想・思考を持っているわけではないのは当然だし、見かけだけではなく、いろんな種類の人間がいた方が、人類が生き残れるのだということを学んできたはずなのです。

なぜアメリカが世界一番になれたのか。それはいろんな人間たちがいたからということではなかったのでしょうか。アメリカがアメリカである一番大切な部分を否定しているトランプです。

白人至上主義的、人種・宗教差別的発言をずっと繰り返してきたトランプですが、今回のことは決定的かなと思います。経済界からも匙を投げられたことは、雇用を守ると言ってきたトランプには致命的でしょう。「弾劾」の可能性が高まってきました。

トランプは、支持者さえつなぎとめておけばいいと考えているんでしょうが、雇用がうまくいかなくなったら、その支持者さえも反旗を翻すでしょう。たぶん、それは「倍返し」です。恐ろしいことが起こるかもしれません。

ただ、支持者のなかでも、コアな支持者は、トランプを非難することはなく、むしろ逆で、ますます団結し、白人至上主義、人種・宗教差別主義などの正当化を進めるのかもしれません。

トランプ支持者をカルト集団と比べるのはどうかと思いますが、こんな研究があります。

それは、オウム真理教でもそうでしたが、カルトなどの集団は、外側からの圧力が強まるほど、内側の団結力が強まるという心理学的研究です。

トップがだめだとわかっても、コアな支持者は、トップを否定することは自分のすべてを否定することになってしまうので、かえってトップをほめたたえ、熱狂するということがあるようなのです。

この研究は、新興宗教内部に潜入し調査したレオン・フェスティンガーらによる『予言がはずれるとき』というもので、「認知的不協和理論」を唱えました。現実は変わらない、なら、自分の認知の方を変えてしまって、心の安定を求めるという理論です。
 
 
 
 
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自由が丘Cafe&Gallery「るなん」で『福井昭夫絵画展』

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『福井昭夫絵画展』のお知らせ。

旅する絵描き、福井昭夫の個展です。

2017年8月24日(木)~9月5日(火)  ※8月30日(水)は休み
12:00~19:00 (9月5日は18:00まで)

ギャラリーるなん
〒152-0035 目黒区自由が丘1-9-6
Tel: 03 3724-1785
http://ia5.com/runan/

3Fギャラリーと2Fのカフェに約20点の作品を展示します。福井昭夫の在廊予定日はHPで確認してください。

http://www.hidekiyo.sakura.ne.jp/akio/event/new/index.html
 
 
 
 
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2017/08/18

NHKの「日本人のおなまえっ!」で、犬(ペット)の名前特集

170818_1(奈良県王寺町 聖徳太子の愛犬「雪丸」)

170818_2(長崎県大村市 小佐々市右衛門前親の愛犬「華丸」)

170818_3(東京都 東京大学農学部 上野英三郎博士とハチ公)


8月24日(木)19:30〜 NHK総合テレビで古舘伊知郎司会の「日本人のおなまえっ!」で、ペットの名前特集を放送するそうです。

NHK公式HP「人名探究バラエティー 日本人のおなまえっ!【日本人のペットのおなまえ】

全国の犬の墓・ 碑・塚などを調査研究している獣医史学会理事長の小佐々学さんが番組に協力したそうで、日本最古の史実の犬の墓がある長崎県大村市の本経寺での、今年6月に営まれた「義犬・華丸」の367回忌法要の様子も放送予定です。

「華丸(はなまる)」とは、小佐々市右衛門前親(こざさいちうえもんあきちか)の愛犬です。

小佐々先生には『全国の犬像をめぐる』でもお世話になりましたが、前親の末裔でもあり、「義犬・華丸」の像と碑を建立された方でもあります。

前親は大村藩三代藩主大村純信の幼少年期の傅役(もりやく)で家老でした。自分が守り育てた純信が33歳の若さで江戸表で逝去したという悲報に接した前親は、慶安3(1650)年6月に純信に追腹して殉死しました。

前親は大村家の菩提寺である本経寺で火葬されましたが、このとき前親の愛犬華丸が主人の荼毘の炎の中に飛び込んだというものです。

「華丸」もまた主人の後を追って死んだ犬ということで「義犬」と呼ばれるようになったわけです。

その他、元祖忠犬の「ハチ」、聖徳太子の愛犬「雪丸」(ソフトバンクの「お父さん犬」と同じように言葉をしゃべったという)、犬の定番の名前「ポチ」がどうやって生まれたのか、ということもやるようです。
 
 
ところで、「動物の名前」に関するもうひとつの話題。

上野動物園のパンダの赤ちゃんの名前が募集されましたが、生後100日を迎える9月下旬をめどに名前が決定されるそうです。

俺も応募しましたが、なんととんでもないミスを犯してしまいました。

というのは、応募した名前が「リーリー」だったのですが、リーリー(力力)は、すでにいたんです。(ちなみに、8月16日、リーリーは12歳になったそうです)

でも、どうしてこんな痛恨のミスを犯したかというと、読みではなくて、漢字(意味)で考えて応募したからでした。

応募した名前は「麗麗」です。中国語読みを日本語表記にすると「力力」と同じ、「リーリー」になってしまいます。応募のフォームには、漢字を書くところはありませんでした。

同じ読みの名前は、採用されることはないでしょう。だからもう採用されるのは諦めました。
 
 
 
 
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2017/08/17

今日は、二十四節気「立秋」、七十二候「蒙霧升降(ふかききりまとう)」

170817_3

170817_2


今日は、二十四節気「立秋」、七十二候の「蒙霧升降」。「深い霧が立ち込める」などといった意味です。

今年関東では連日雨が降っています。東北でも日照時間が例年の半分くらいで、稲にいもち病なども現れて、コメの収穫が心配な状況だそうです。

写真は、2年前の9月上旬に撮影した新潟県十日町市星峠の棚田の写真です。
 
 
 
 
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2017/08/15

愛犬家巡礼の路「関東お犬像五十箇所」のアイディア

171106(2017年11月6日更新)


自分たちがヴィーノといっしょに全国の犬像を周っていて思ったのですが、これが四国八十八箇所とか、秩父三十四箇所、東北お遍路(こころのみち)のように、あるまとまりがあって、番号が付いていたら、まわりやすいかなと。

愛犬といっしょに周ってみたいと思う人もいるだろうし、その人たちの参考になればと思い、なら、自分で作ってしまおうかと思いつきました。

『全国の犬像をめぐる:忠犬物語45話』は全国の話なので、全国の場合は、これを参考にしてもらうことにして、ここでは関東に絞りたいと思います。

というのも、犬像の分布を調べてわかったのですが、意外と関東に犬像が多いのです。なので、関東地方が、ひとつの巡礼地の「まとまり」と考えることができそうです。

全国の犬像(その中には、狼・お犬さま・山犬像も含みます)と関連の碑や塚は、今のところ450ヵ所以上になり、毎日1ヵ所づつ増えていく感じで、最終的に何ヵ所になるか、予想もつきません。

やっぱり450ヵ所は多すぎる! 巡礼するのに何年もかかってしまいそうです。

1都6県の関東地方に限定すると、今わかっているところで、150ヵ所ほどありますが、この中にも、犬・和犬・洋犬・狼・お犬さま・山犬、そして区別があいまいな像が含まれるので、明らかに「犬・和犬・洋犬」という像だけを取り出すと、80ヵ所ほどになります。

そこからさらに40数ヵ所を厳選してみたいと思います。

これにプラス、銚子市の「犬岩」、川越市氷川神社の「戌岩」などの犬の形をした岩と、青山霊園の忠犬ハチ公の墓、旧吉田茂邸の愛犬の墓碑など、重要と思われるもの、さらに例外的に、秩父市の三峯神社と、青梅市の武蔵御嶽神社のお犬さま像を加え、全部で50ヵ所が目標数です。

「お犬さま」は「ニホンオオカミ」であって、「犬」ではないという意見もあるかもしれません。でも、当ブログでも何度か書いているように、この「お犬さま」というのは信仰上の動物の「イメージ」であって、生物学的な「ニホンオオカミ」と必ずしもイコールではありません。

なので、完全に「お犬像」から除外するのもためらわれるので、少なくとも「お犬さま」の代表でもある秩父市の三峯神社と青梅市の武蔵御嶽神社は入れようと考えたのでした。

それと、これも例外的に入れたいと思います。静岡県三島市の犬像と熱海市の碑です。

もちろん、また新しく有力な情報が入ったら数が増えるわけですが、とりあえず、この50ヵ所をベースにしたいと思います。50ヵ所なら「巡礼地の数」としてもちょうどいい規模ではないでしょうか。

あくまでも個人的に、独断と偏見で選んだものですが、でも、全国の犬像を見てきた実績もあるし、それほど的外れなセレクトではないと自負しています。

まだ個人的なアイディアで、実際に巡礼の路にするには、各巡礼地の許可も必要だろうし、例えば御朱印やスタンプなどを置いてもらえるか?など、難しい作業はあるかもしれませんが、とりあえず今は、想像して楽しんでいる段階です。

まずは、第1番から50番まで番号を付けてみます。愛犬といしょに周るのは楽しそうです。SNS映えすることも考えないといけません。

上に掲載の地図は、まだ70ヵ所ある段階で、これから50ヵ所に絞っていきます。ざっと概観すると、こんな感じです。赤色はすでに訪ねた犬像、黄色はこれから訪ねる犬像です。
 
 
 
 
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2017/08/12

作品お待ちしています。「東北お遍路写真コンテスト」の締め切りは8月末

Ohenro_chirashi_omote


「東北お遍路写真コンテスト」の締め切りが迫ってきました。今月末です。

募集条件で、テーマ(被写体)が「東北お遍路にまつわる写真」になっていますが、基本、昨年と同じです。被写体の範囲「東北お遍路」は、それほど厳格なものではなく、被災地に関係するところであれば大丈夫です。大きさや応募票の貼り付けなども同じです。

お盆なので、東北に帰省する人も多いのではないでしょうか。お盆で里帰りして、親戚が集まった様子など、写真を撮って応募してみてください。そういう何気ない、あなたしか撮れない作品をお待ちしています。

東北お遍路の公式HPはこちらです。チラシ裏側の応募票をプリントする場合は、こちらからお願いします。

http://tohoku-ohenro.jp/media/files/_u/topic/file1/2dzac1bm6r.pdf
 
 
 
 
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2017/08/11

今日「山の日」は、山の恩恵に感謝する日

170811_1_2(秩父盆地の日の出)


 


170811_2_2(奥秩父の山並み)


 


170811_3_2(両神御嶽神社のお犬さま像)


 


160507_7(両神御嶽神社のおもてなし山菜料理)


 


160507_8(両神御嶽神社のオオカミの護符)


 


「山の日」は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としているそうです。


「山の恩恵に感謝」と聞いて、どうしても「お犬さま」と関連付けてしまうのも、「犬像病」だからでしょう。それは自覚しています。


去年5月、お犬さまのお札を頂きに、両神御嶽神社の例大祭に伺ったときのことです。予想もしなかった宮司さんのおもてなしには感動しました。


宮司さんが、「お茶、どうぞ」と、俺たちを縁側に招いてくれました。連れて行ったヴィーノは、境内の端っこにつなぎ、俺と妻は縁側に座りました。


「何もないですが、良かったら食べてください」と言って、出してくれたのは、フキ、タケノコ、シイタケ、コンニャクの煮物、フキノトウやゼンマイの和え物、キュウリの漬物。


ほとんど全部、山に自然に生えていたものです。こんなにおいしい煮物を食べたのは初めてです。山に暮らす人たちが、山から受けてきた恵みの数々です。


暑い日差しの中、涼しい縁側でごちそうになるお茶と、山菜の料理のおもてなしに、思わず感謝。


このとき、お犬さま(オオカミ)信仰とは、山への感謝の表現のひとつなんだなぁと感じたのでした。
 
 
 
 
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2017/08/10

東京の水源と狼信仰 奥多摩湖(小河内ダム)

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山梨県丹波山村まで行きました。「オオカミ信仰」についての雑誌インタビューです。先日の「七ツ石山展」がきっかけで知った七ツ石神社の再建計画を聞くためです。

七ツ石神社を文化財として登録し、将門伝承とオオカミ信仰の文化的財産を活生かし、丹波山村の村おこしにつなげていこうという計画のようでした。

早ければ、今月末にでも、神社が文化財(旧神社跡)として登録されるかもしれないとのこと。

途中立ち寄った「都民の水ガメ」の東京都奥多摩町の奥多摩湖(小河内ダム)。この水とオオカミ信仰は関係しているのです。

ダムは標高530mに位置しています。多摩川上流域を水源とするこのダムの集水域は、東京都奥多摩町、山梨県丹波山村、小菅村、甲州市にまたがります。

先日の川の博物館「ニホンオオカミと三峯」での講師を務めた三峰山博物館名誉館長 山口民弥さんの話と関係してきますが、江戸の人たちも盛んに三峯講を組織して参拝に来ていたという話がありました。

お犬さまが火防の守り神として崇められましたが、江戸の水源地に鎮座する三峯神社である立地も重要な要因だったのではないでしょうか。(ここの水系には武蔵御嶽神社があります)

水(海) → 里(水田・畑) → 森 → 山

下流と源流をつなぐ信仰の流れがあります。江戸には6000もの講が組織されたそうです。

当ブログでは、関東地方の三峯神社、御嶽神社など、オオカミ像(お犬さま像)のある神社だけ主に紹介していますが、それ以外も含めたらどれだけの数になるかと、驚くばかりです。

それだけ江戸庶民は、農業被害に悩まされ、大火の怖さ、疫病の怖さを感じていたことにもなるのでしょう。
 
  
 
 
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2017/08/09

「中国 四川省 九寨溝でM7.0の地震」のニュース

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中国 四川省 九寨溝でM7.0の地震のニュースがありました。

日本時間の8日午後10時19分ごろ、中国内陸部・四川省の九寨溝を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生しました。

九寨溝と言えば、まだ観光地になる前に訪れたところです。渓谷沿いに点在する湖は神秘的な色をしています。また周辺にはチベット人が住んでいるので、独特の雰囲気があります。

1992年にはユネスコの世界遺産に登録され、今は、多くの観光客でにぎわっているところです。

四川省の省都・成都から北におよそ450キロの場所にありますが、このあたりは地震多発地帯でもあり、2008年には、今回の震源地の近く、■川県(■:さんずいに文)で地震が発生し、日本人観光客も被害に遭ったことがありました。

「日本人けがの情報なし」と、 重慶の日本総領事館は発表しているようですが、個人旅行は全部把握できるとは思いません。あれだけの有名観光地に、しかも夏の観光シーズンに日本人がいなかったということはないでしょう。

地元民と観光客の犠牲者がこれ以上増えないことを祈ります。
 
 
 
 
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埼玉県嵐山町 平澤寺のサルスベリ

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埼玉県寄居町の川の博物館へ向かう途中、嵐山町の平澤寺に寄りました。

かつては、七堂伽藍と三十六の僧坊を有する大寺院だったと伝わっています。発掘調査で東日本最大級とされる堂跡も見つかっているそうです。

現在、平澤寺の隣の白山神社へ上る石段下には付近から出土した大きな礎石が並べられています。

本堂前に立つ、百日紅(サルスベリ、Lagerstroemia indica)の花が鮮やかでした。
 
 
 
 
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2017/08/07

川の博物館 「神になったオオカミ~秩父山地のオオカミとお犬様信仰」展

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埼玉県寄居町にある川の博物館で、現在「神になったオオカミ~秩父山地のオオカミとお犬様信仰」展が開催中です。

荒川上流に広がる秩父山地には、かつて多くのオオカミが生息していました。特別展では、動物としてのオオカミと、神として崇められたオオカミ(お犬さま)を紹介しています。

展示物は貴重なものも多く、すべて撮影禁止なので、写真が掲載できるのは、入り口のパネルと、常設展のオオカミの民話が紹介されているパネルです。

この関連イベントとして講演会「ニホンオオカミと三峯」が行われたので参加しました。

講師は三峰山博物館 名誉館長 山口民弥さんで、三峯神社では、どのようにお犬さま(御眷属様)信仰が始まったのか、そして江戸時代には江戸から多くの人が参拝したこと、オオカミの民俗学的な視点からの話を主に、あとは秩父で発見された動物の毛皮がニホンオオカミのものだったと分かったときのエピソードなどを紹介していただきました。

オオカミ信仰は、一般的には、害獣のシカやイノシシを食べてくれる益獣としての信仰から始まりましたが、とくに江戸で流行した理由は、火防・盗賊除けの守り神としてだったということです。

昔、大火が多かった江戸では、水をかけて消すしかなく、その水の水源地が三峯など秩父の山であったということも関係したようです。

浅草寺内に三峯神社があります。他のお堂はみな南を向いていますが、火防の守り神として三峯神社は本堂を向いているそうです。

また、築地市場の人たちも神社に参拝、奉納しました。三峯の山の神は、雪解けによって、春は田の神となり、海へ下って、海の神に挨拶します。市場関係者は、海が荒れたら魚が入らなくて困ります。なので、海が荒れないように、三峯の神を崇めたということでもあったようです。

山と海のつながりなども興味深い話でした。

最初にも触れましたが、常設展の方には、オオカミの民話が紹介されていますが、その中で、目についたのは、以前ブログでも紹介した「オオカミの喉の骨を取ってあげた」というオオカミの恩返しの民話と、1899年(明治22年)発行のグリム童話『おほかみ』の「オオカミと7匹の子羊(ヤギ)」の挿絵に描かれている登場人物がみんな和服を着ている姿に、新鮮さを感じました。

日本人の明治期以降「オオカミは怖くて悪い」というイメージに変わってきたのも、オオカミ被害が多かった西洋の価値観も一因だったということでしょう。
 
 
 
 
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2017/08/05

東京都瑞穂町 昔の田んぼとイランの棚田

170805_1(『武蔵野話』より)

170805_2(『武蔵名勝図絵』 加藤塚)

170805_3(『武蔵名勝図絵』 阿豆佐味天神社)

Ir_09(イラン・ギーラーン州の田んぼ(棚田))

03
(広重「信州更科田毎の月」  元画像:国立国会図書館デジタル化資料


10月号(9月1日売り)の「家庭画報」で、秋の田んぼのグラビアが6Pで掲載されます。ちょうど入稿が済みました。

今回のグラビアは「棚田」だけではなく、いわゆる平地の田んぼも含みます。


ところで、昨日、ニホンオオカミ像を撮るために、東京都瑞穂町の郷土資料館「けやき館」を訪ねたことはすでにアップしましたが、ついでに、資料館を見学した時、田んぼに関してたいへん興味深い資料を見つけました。

それが上に掲載している写真ですが、これらは、パネルで展示されていたものです。

今では、畝町直しや区画整理で、平地の田んぼはずいぶんと広くなりましたが、もともとは、このような小区画の田んぼが広がっていたんですね。

この資料は『武蔵名勝図会(むさしめいしょうずえ)』というそうです。

解説文を引用すると、

「『武蔵名勝図絵』は、多摩郡の名所・旧跡を纏めた江戸後期の地誌です。著者上田孟縉は八王子千人同心の組頭で、千人同心が幕府の地誌『新編武蔵風土記稿』編纂に携わった際、多摩を含む三郡の調査・執筆に従事しました。その副産物として生まれたのが、孟縉が独自に作成した『武蔵名勝図絵』です。(略)『武蔵名勝図絵』には往古の加藤塚や、阿豆佐味天神社の様子が描かれています。」

瑞穂町の昔の風景が偲ばれるものですが、田んぼがすべて棚田のように見えます。ただそんなに傾斜がなくても、昔は、小区画の田んぼが主だったことが一目瞭然です。当時は写真がなかったので、こういった絵が貴重な歴史的資料になります。

これは武蔵野ですが、昔の江戸近郊の田んぼはみな、このような形だったのでしょうね。

これを見て、イランのカスピ海沿岸地方の村で見た田んぼ(棚田)を思い出しました。写真を見てもらうとわかるように、それほど高低差がないところでも、田んぼは棚田のように小区画になっています。昔、農業用水の取水と排水には、この方が簡単だったということでもあるでしょう。

ところで、もうひとつ、「田毎の月」で気が付いたこと。

今では、「田毎の月」というと姨捨の棚田を筆頭に、棚田で鑑賞するもの、というイメージがありますが、もしかしたら、平地でも鑑賞したのかもしれません。広重「信州更科田毎の月」は、まさに平地の田んぼに月が映っています。
 
 
 
 
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2017/08/04

【犬狼物語 其の百八十四】 東京都瑞穂町 郷土資料館「けやき館」のニホンオオカミ像

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瑞穂町郷土資料館「けやき館」は、町の歴史や文化、自然について、いろいろと展示されています。

資料館の入口にほど近い大けやきの前に、景観モニュメント「ニホンオオカミ」が設置されたのは、2015年4月18日でした。

ニホンオオカミは、木の上に立ち、空に向かって遠吠えをしている像です。

解説看板から抜粋すると、

「瑞穂町では、江戸末期に石畑の畑(狭山丘陵のふもと)に潜んでいたニホンオオカミを村人が捕らえたという話があります。その時の皮標本や頭蓋骨が代々受け継がれ、今も所蔵されています。特に骨は、「キツネつき(心の病の一種)」という病気に効能があると言われ、お祓い(良くないことを振り払う行為)の道具として使用されたようです。この像は、それらを参考にして再現しました。」

瑞穂町にも狼に関する「民話」や「伝説」があるのかなぁと思っていたら、そうではないようです。

以前紹介した、坂戸市の「恩がえし公園」や、東大和市の「藤兵衛さんと狼」などのように、「民話」や「伝説」ではなくて、もっと事実に近い話のようです。

まだ主観的なものが入っていない話で、「狼の頭蓋骨」などのブツもあるようなので、「史実」の範疇でしょう.。
 
 
 
 
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2017/08/02

「秋田・大館 「犬文字焼き」再び」の犬ニュース

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大館市で「犬文字焼き」が行われるそうで、それにちなんで、勝手に(非公認)PRです。

大館市は、8月16日、犬館市になります。


「秋田・大館 「犬文字焼き」再び 50回記念し10分」のニュース(毎日新聞)がありました。

「犬文字焼き」というのがあったんですね。

リチャードギア主演の『HACHI 約束の犬』(原題 Hachiko A Dog's Story)が公開された年、というから、俺たち、妻とヴィーノの3匹で、日本一周の旅をした年だったということになります。

このニュースは当時知りませんでした。

そして今年のお盆、「犬文字焼き」が10分だけ復活するらしい。

どうして「犬」の文字は、「大」に「、」が付いたものなのか、不思議です(誰か知っていたら教えてください)。

いっそ「大館市」を「犬館市」というふうに、改名まではいかなくても、香川県を「うどん県」で売り出しているのと同じように、別名を付けても面白いのではないかなと思います。
 
 
 
 
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2017/08/01

東京都青梅市 「成木の軍荼利さん」 安楽院

170801_1(安楽院 長屋門)

170801_2(安楽院 本堂)

170801_3(安楽院 鐘つき堂)

170801_4(安楽院 大スギ)


犬像・狼像を探すついでに訪れた東京都青梅市の安楽院。

軍荼利明王を祀る古寺で、「成木の軍荼利(ぐんだり)さん」として親しまれています。

当初から扉がないという長屋門を入り、境内に。扉がないのは万人に広く門戸を開け放っているかららしい。

広々とした境内には、「愛染院」の扁額の掲げられた八軒取の方丈型本堂が構え、鐘つき堂や大きな杉の木が見えます。

東京都教育委員会の解説看板によると、

安楽寺は、行基が軍荼利明王を彫刻して祀ったのが始まりだそうです。境内は、本堂を中心とした一群と、やや離れた仁王門と軍荼利堂からなります。

本堂は、都の有形文化財に指定されている書院風建築です。

また境内南端には、都指定天然記念物の大スギがあります。幹周り6.5m、樹高約37.0m。

以前、幹の空洞にコナラの寄生木があったことから通称「成木安楽寺のヤドリスギ」と呼ばれていましたが、近年コナラは枯れてしまったそうです。
 
 
 
 
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