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2017/08/10

東京の水源と狼信仰 奥多摩湖(小河内ダム)

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山梨県丹波山村まで行きました。「オオカミ信仰」についての雑誌インタビューです。先日の「七ツ石山展」がきっかけで知った七ツ石神社の再建計画を聞くためです。

七ツ石神社を文化財として登録し、将門伝承とオオカミ信仰の文化的財産を活生かし、丹波山村の村おこしにつなげていこうという計画のようでした。

早ければ、今月末にでも、神社が文化財(旧神社跡)として登録されるかもしれないとのこと。

途中立ち寄った「都民の水ガメ」の東京都奥多摩町の奥多摩湖(小河内ダム)。この水とオオカミ信仰は関係しているのです。

ダムは標高530mに位置しています。多摩川上流域を水源とするこのダムの集水域は、東京都奥多摩町、山梨県丹波山村、小菅村、甲州市にまたがります。

先日の川の博物館「ニホンオオカミと三峯」での講師を務めた三峰山博物館名誉館長 山口民弥さんの話と関係してきますが、江戸の人たちも盛んに三峯講を組織して参拝に来ていたという話がありました。

お犬さまが火防の守り神として崇められましたが、江戸の水源地に鎮座する三峯神社である立地も重要な要因だったのではないでしょうか。(ここの水系には武蔵御嶽神社があります)

水(海) → 里(水田・畑) → 森 → 山

下流と源流をつなぐ信仰の流れがあります。江戸には6000もの講が組織されたそうです。

当ブログでは、関東地方の三峯神社、御嶽神社など、オオカミ像(お犬さま像)のある神社だけ主に紹介していますが、それ以外も含めたらどれだけの数になるかと、驚くばかりです。

それだけ江戸庶民は、農業被害に悩まされ、大火の怖さ、疫病の怖さを感じていたことにもなるのでしょう。
 
  
 
 
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