【犬狼物語 其の二百二】 山形県高畠町 犬の宮・猫の宮
安久津八幡神社から車で数分のところに、犬の宮・猫の宮が鎮座します。
犬の宮は、去年も参拝し(ヴィーノも)、『全国の犬像をめぐる』にも収録した社です。だから1年半ぶりです。
戸川幸夫の『高安犬物語』の文学碑があるのは犬の宮への参道わきです。
「人年貢」を強要していた役人(実は2匹の大狸と多数の荒狸でした)を退治して村人を助けた伝説の犬、みっけ犬・しっけ犬由来の犬像もそのままです。この犬たちは甲斐から借りてきた犬だったらしく、高安犬の特徴が残っているようです。
犬張子を思わせるたくましい体型ですが、両方の犬像とも、片耳が欠けてしまっているのは残念です。
その奥に一体だけ置かれている由来不明の石像も健在でした。前回、気に入った石像です。
たぶん、尻尾の巻き方から犬像だと思うのですが、ここを管理している寺の住職も由来はわからず、
「犬の好きな人が奉納したんでしょうね。かなり昔だと思います」
とのことです。
何度も言うようですが、人工物が自然に帰っていく姿には心打たれるものがあります。
猫の宮もそのままでしたが、今回あることに気が付きました。昔は、猫の宮と犬の宮の参道が一直線でつながっていたようなのです。昔の参道らしい草むらには、古い碑が立っていました。
猫の宮には、写真などいろんなものが奉納されています。愛猫の好物だったのか、缶詰もありました。飼い主さんの愛情を感じます。
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