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2017/11/06

【犬狼物語 其の二百六】 茨城県水戸市 八幡神社の「戌歳守護」像と「亥歳守護」像

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並木が美しい広い参道を進みます。

本殿は、慶長3年(1598)、水戸城主となった佐竹義宣公により建立され、国指定重要文化財に指定されています。

本殿脇には、御神木の「御葉付公孫樹(おはつきいちょう)」が立っています。黄色い葉と実が落ちていました。

御葉付公孫樹は、樹齢800年、樹高42m、幹周り9mという巨木で、雌木で多数の実を結びますが、稀に葉先に実を生じるところから、この名がついたそうです。葉先に実を結ぶ珍しいイチョウなのですね。

その御葉付公孫樹の左側に犬、右側に猪の像が祀られています。犬は「戌歳守護」、猪は「亥歳守護」とあります。これは、八幡宮が戌・亥歳の守り神であるからだそうです。

「一代守(イチダイマモリ)本尊」(守護仏、守護神)というそうで、生まれた年(十二支)によって、その人の一生涯の守り本尊は決まっています。戌・亥年に生まれた人の「一代守本尊」が阿弥陀如来・八幡大菩薩です。

数年前の写真を見ると、この二つの像だけが拝殿前に祀られていたようですが、今は、御葉付公孫樹の下に移され、また本殿の周りには犬・猪の像以外にも、十二支の像が揃っています。

干支の像が全部揃ってしまうことは「一代守本尊」という意味からしてどうなんでしょうか。
 
 
 
 
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