昨日は「十三夜月」、今日は七十二候「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」
昨日の夜は、旧暦九月の「十三夜月」です。「豆名月」または「栗名月」とも呼ばれます。
「十三夜月」も月が美しいとされて、中秋の名月と両方見るのが良いとされていたそうです。十三夜の月見は、中秋の名月の次という意味でしょか、「後の月見」と呼ばれます。
江戸時代、遊女たちが片方の月しか見ないのを「片見月」「片月見」といって、縁起が悪いと考えていました。遊女に嫌われたくない男たちは、両方見るのに躍起になっていたらしいのです。もっとも、これは遊女たちの営業戦略だったという説もあるらしい。
でも、考えてみれば「十三夜月」を愛でる習慣というのは面白いですねぇ。何?この13番目という中途半端な月は?と、西洋人なら思うかもしれないですが。「不完全の美.」なのです。
そもそも先月の「中秋の名月」も、「満月」とイコールではありません。「中秋の満月」ではないのです。(たまたま満月の年もありますが) どこか欠けているのに、というか、欠けているからこその「名月」なのです。
そして今日は、二十四節気「霜降」、七十二候「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」です。
北国や日光などの高い所では「楓蔦黄」で違和感ないでしょうが、まだ南国や里では紅葉にはちょっと早い時期です。
それでも、だんだん涼しくなって、いや、寒くなっていくと、冬が近づいていることを実感します。
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