【犬狼物語 其の二百四十二】 和歌山県高野町 高野山の犬像
和歌山県高野町、高野山の金剛峯寺山王院本殿(御社)に犬像が置かれている。高野山で撮影許可を得て、犬像を撮影した。
全国の犬像を探して周っていると、弘法大師にゆかりの場所で犬像に出会うことが多い。弘法大師の像を護っているような左右に控える犬像だ。
それはこんな伝説があるからだ。
弘法大師は唐の長安で密教を学んで帰国する時、唐から日本の方を見ながら、「密教を広めるための良い土地があればその場所に落ちよ」と唱えて、三鈷を日本に向けて投げた。三鈷は両端が三つ又になった修行で用いる金属製の仏具のこと。
帰国後、三鈷杵が落ちた場所を探しに紀州の山の中に入った。すると山中で猟師に出会った。その猟師は白犬と黒犬を連れていた。実はこの猟師は狩場明神が姿を変えたものだった。この白黒2匹の犬たちの導きで、弘法大師は高野山にたどり着き、高野山に金剛峯寺を開山することにしたという。
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