【犬狼物語 其の二百五十】大阪府泉佐野市 犬鳴山七宝龍寺 義犬塚
大阪府泉佐野市犬鳴山七宝滝寺の義犬塚を訪ねた。
犬鳴山の中腹に建つ真言宗犬鳴派の本山だ。うっそうとした森の中にある寺で、護摩壇の正面に立つ高さ7mの身代わり不動に圧倒される。
義犬塚は、本堂とは離れた渓谷沿いにあった。「犬鳴山」という名の由来もこの義犬の伝承に由来する。
その伝承を犬鳴山七宝滝寺のHPから要約すると、
紀伊の猟師が犬を連れて一匹の鹿を弓で狙っているとき、急にけたたましく吠えだしました。犬の鳴声におどろいた鹿は逃げてしまい、獲物を失った猟師は怒って、腰の山刀で吠え続ける愛犬の首に切りつけました。犬は切られながらも飛び上がり、木の上にいた大蛇の頭に噛みつき、猟師を助けて大蛇と共に倒れました。
猟師は、自分の命を救って死んだ愛犬の死骸をねんごろに葬り、七宝瀧寺に入って僧となり、永く愛犬の菩提を弔いつつ、安らかに余生をすごしたと語り伝えられています。
伝承は小白丸型。犬塚は、急な壊れかけた階段があるが、崩れるのが怖いので、脇の方から登った。落ち葉を踏みしめ、斜面に陣取りながら犬像を撮影した。
犬像は立派で独特な姿だ。空を見上げている。無念さの表現なのだろうか。筋骨隆々とした体つきで狼のようでもある。それにしてもかなりインパクトある犬像だ。
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