【犬狼物語 其の二百四十三】 奈良県五條市 犬飼山転法輪寺の奉納犬像
犬飼山転法輪寺境内の丹生狩場両明神社で、奉納された白黒の犬像が社を護っている。右が狩場明神社(高野御子大神社)・左が丹生都比売明神社。犬像の真ん中には、彼らの足跡がついていると言われている霊石がある。
この犬像も、高野山の犬像と同様、弘法大師を導いた犬たちの故事にちなんでいる。「犬飼山転法輪寺」のパンフレットから要約すると、
弘法大師は、猟師(狩場明神)に出会った後、またひとりの山人に出会った。その山人は、弘法大師に「ここから南へ行くと平原の沢がある。そこがそなたの求める地だ。実は、私はこの山の王だ。あなたに私の領地を差し上げよう」と言った。
弘法大師は、「あなたはどなたなのですか?」と尋ねた。山人は「丹生明神(丹生都比売大神)」と名乗った。
その後、弘法大師は、狩場明神に出会った場所に、転法輪寺を建立した。大師と明神、仏と神が共栄する理想の仏閣として1200年の法灯を護っている。
寺務所で「狩場明神御真影」と、みちびきまもりカード「大師明神御邂逅之図」をいただいた。
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