アイヌ文化の中心地、二風谷
二風谷は、アイヌの伝統が色濃く残る地として知られています。2007年には、「アイヌの伝統と近代開拓による沙流川流域の文化的景観」に認定されました。
二風谷アイヌ文化博物館と萱野茂二風谷アイヌ資料館を回りました。博物館の外に再現されたチセ(家)が数棟並んでいます。
アイヌは北方系民族との共通性があり、萱野氏の資料館には、中国黒竜江省のホージャ族の資料も集めてあります。魚の皮で作った衣類はみごとです。ホージャ族の村で川魚のたたき料理(生の魚とキャベツと和えたもの)を食べたことを懐かしく思い出します。アイヌにも川魚のたたき料理があると、前回訪ねた時は、そんな展示もあったと記憶していますが、今回、それは見当たりませんでした。
狼や犬について何か伝説や昔話がないか尋ねたところ、狼(エゾオオカミ)は、アイヌにとっては敵ではなかったという。というのも、エゾオオカミが駆逐されたのは、牧場で馬を飼うようになったからで、「馬」をアイヌ語で「ウンマ」と呼ぶように、和人が持ち込んだものだったとのこと。アイヌは定住の狩猟採取生活だったので、もともと馬は必要ありませんでした。だから、狼に食べられるという被害もありませんでした。
ところで、東京オリンピックを控えて、先住民族問題は世界的関心も高く、日本が、アイヌを正式に先住民族として認めるのかどうかが注目されているそうです。
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