【犬狼物語 其の二百七十六】 北海道真狩村 郵便犬ポチの剥製
真狩村は、蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山のふもとにあります。
この村の真狩村公民館にポチという名前の犬の剥製が展示されています。実はこのポチ、今から100年前には、真狩村で知らない人はいないほどの有名な犬でした。
日本の家庭にまだネットどころか電話もなかった、一番速い通信手段が電報だった時代。その電報を届ける郵便配達員は、危険を冒して届けることもありました。
これは電報を届けに出かけて吹雪に遭遇してしまい、倒れてしまった局長を、一晩中温め続けた愛犬ポチの物語です。
真狩村公民館には、ポチの剥製が展示されています。これは一度逓信総合博物館で展示されていましたが、地元真狩高校の生徒たちがポチの紙芝居を作ったことがきっかけで、真狩村に里帰りしたものです。
なお、羊蹄山を望む写真の場所は、見晴地区の畑ですが、このあたりで局長は遭難したそうです。郵便局まで、あと2kmという高台で倒れてしまいました。
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