【犬狼物語 其の二百七十七】 北海道札幌市 幌西ほうおん園の「忠犬ポチ」像
郵便犬ポチが、遭難した局長の体を一晩中温めていたという話には、続きがあります。
1919年、亡くなった局長の長男のもとに1通の手紙が届きました。札幌に感化教育施設「札幌報恩学園」を創設していた小池九一氏でした。
家庭的に恵まれない子供たちや社会からはみ出した子供たちのすさんだ心に思いやりを育みたいので、ぜひポチを学園にゆずってもらえないかという依頼でした。そういうことならと、ポチは札幌報恩学園にゆずられることになりました。
ポチは報恩学園に迎えられ、朝は始まりの鐘を鳴らし、夜は学園の見張りをして、子供たちに愛されました。7年半の月日を学園で過ごし、1927年12月4日に17歳でその生涯を終えました。
小池氏は、ポチを剥製にし、像も建立しました。
現在、幌西ほうおん園の隣の公園に立つ犬像は、幌西ほうおん園の開設を機に、「忠犬ポチ」の像として復刻されたものです。
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