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2018/08/13

【犬狼物語 其の二百九十七】 神奈川県南足柄市 大雄山最乗寺 多摩が育てられた寺

_87a1537(大松寺の老犬多摩の墓)

_87a1416(道了尊仁王門)

_87a1424(最乗寺の本堂)

_87a1426(最乗寺境内)


南足柄市の大松寺には「老犬多摩」の墓がありますが、多摩が最初に預けられたところが、大雄山でした。

南足柄市の西側に位置する大雄山最乗寺は600年以上の歴史を持つ関東でも有数の修験道の霊場です。

創建に貢献した道了という修験道の行者が、寺の完成と同時に天狗になり身を山中に隠したと伝えられることから、道了尊とも呼ばれます。

その道了尊仁王門を過ぎて、さらに山の上に上っていくと、最乗寺の本堂に至ります。

当時は「三山参り」といって、富士山・大雄山・大山をめぐることが流行っていたようです。

明治11年、武蔵野国多摩郡北見方村の長崎七郎という人も富士山に登りました。帰路犬をつれ大雄山に詣ったのですが、犬は数十里歩いて疲れてしまい、主人と帰れなくなり、大雄山に預かってもらいました。

寺の衆がよく世話をしてくれたので、数日で家に帰ることができました。その後、この犬を気にいった寺のお坊さんに、子犬が生まれたらもらいたいとお願いされて、後日、七郎は、子犬を連れていきました。それが多摩です。

そして多摩は、大松寺に引き取られ、明治21年11月25日に亡くなるまで過ごしました。
 
 
 
 
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