使いづらい、だけど美しい「旧暦棚田ごよみ」の写真決定
昨日、新宿のある会議室で打ち合わせがあり、「旧暦棚田ごよみ」の写真がほぼ決定しました。
「旧暦棚田ごよみ」も来年度版で7年目になります。今までのこよみを並べてみました。よく続いたなぁと思います。こよみ作りでは、「いい写真」だけ並べても駄目だということがあります。
だから毎度のことですが、二、三、一一月あたりの写真選びには苦労します。なるべく季節感が出るように決めたつもりです。それと地域のばらつきにも配慮しました。
それと、来年は、5月1日から元号が変わるということがあり、休日などの表記が変わってくるようです。
7年前の夏、棚田ネットワークのスタッフに、棚田の写真を使ったカレンダーを作りたいと依頼を受けたとき、
「どうせ作るなら、今までにない、本当の旧暦カレンダーを作りませんか?」
と提案しました。巷にある「旧暦カレンダー」というのは、旧暦も書いてある新暦カレンダーがほとんどなのです。
どうせ普通のきれいなカレンダーを出しても、それだけのこと。ならいっそのこと、もっと冒険してみたいと思ったからです。
もともと棚田と旧暦は相性が良かったので、この企画は採用されることになりました。あとで気が付いたのですが、俺の職業柄、月や太陽を撮ることも多いし、アジアの祭りは旧暦で行われていたこともあって、旧暦は身近でもあったのです。だから、無意識で、自分で使いたいこよみを提案したのかもしれません。
ただ、世の中は新暦で動いているので、最初から「使いづらい」ことはわかっていました。だから売り文句にも「使いづらい」をうたっています。
何度も言っていますが、便利なのはあまりにも当たり前すぎるのです。当たり前すぎるものに対して、人間は自動的に情報を処理してしまい、意識できなくなります。要するに考えなくて済みます。だから「不便」であれば、かえって意識するようになるのでは?という逆転の発想です。
にほんブログ村
| 固定リンク
コメント