昨日は旧暦八月十五日、「中秋の名月」
昨日の夜は天気予報では曇りだったので、中秋の名月を見れないんじゃないかと心配しましたが、21:20ころは、程よく雲もあって、なかなかの名月でした。(ちなみに満月は今日です)
一番下の写真は、名月をミャンマー製の木皿に張った水に映した写真です。
『竹取物語』には、月を眺めるかぐや姫が、月を見るのはよくないですよとたしなめられる場面があります。
月見の慣習は中国から入ってきたものですが、月見を楽しむと同時に、月を見てはいけないという禁忌もあったらしい。
平安貴族は月を直接見ることをせず、杯や池に映して楽しんでいました。その真似をしてみました。
「満月が終わりの象徴」という説もありますが、なぜ直接見るといけないのか、はっきりわかりません。
月は自分から光っているのではなく、太陽の光を映す天体です。月は見る人の心(深層心理=狂気の部分)も映すからか?などと勝手に想像しています。
とにかく、月を見る(とくに女性が)ことに関しては、世界中に禁忌があります。
西洋でも月が人間を狂気に引き込むと考えられていたようです。「狂気」のことを英語では「lunatic ルナティック」。語源は後期ラテン語「lunatics」=「月に影響された」。「lunacy 」 =「精神異常。狂気」、「moonstruck」=「心が乱れた。狂気」 という言葉もあります。(Wiki参照)
ちなみに、日本語の「つき」は、昔「つく」と発音されて、「憑く」からきているとの説もあります。古今東西、月は、人の心をざわつかせるものであるらしい。
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