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2018/11/10

【犬狼物語 其の三百二】 宮城県 村田町歴史みらい館の企画展「再び、オオカミ現る!-東北地方の狼信仰-」

Ookamiten


先日、山形での二人展のため、10日間ほど山形付近にいましたが、宮城県村田町歴史みらい館にも寄ってみました。

ここでは、12月19日まで、企画展「再び、オオカミ現る!-東北地方の狼信仰-」が開かれています。

http://kahopyon-event.com/evtdisp.php?id=21022&utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

訪ねたのは11月1日でしたが、会場を入って、まずその「お犬さま圧」がすごいなと思いました。

それはこの展示を企画・準備した同館専門員の石黒伸一朗さんの熱意そのままであることを、展示品を説明していただいて感じました。(石黒さんには「犬像」でもお世話になっています)

なんと1階だけでは収まらなかったので、そのうち2階にも展示するとのことでした。(東北各地の山津見神社の写真パネルなど。もう展示されているかも)

東北の狼信仰について、これだけ内容の濃い展示は初めてで、もちろん、今回初公開の資料もたくさん展示されています。

とくに目を引くのは、横6メートル、縦1.4メートルの巨大な垂れ幕です。高さ1メートルものお犬さまの姿が向かい合って座っている絵です。福島県相馬市小高区の山津見神社の祭礼で掲げられる垂幕だそうで、この祭礼が10月17日だったので、翌日借りて、企画展が始まる10月19日に間に合わせたという話もうかがいました。

「明治廿七年 旧八月十七日」と書いてあるので、もともとは旧暦八月十七日に行われていた祭りだったようです。もちろんこれも初公開です。将来、文化財に指定されるかもしれません。

それと東北各地の三峯神社の写真パネルには興味を持ちました。ほとんどすべて、石黒さん自身が探して撮影した写真です。中には藪に覆われたところを自分で木を伐ったところもあるそうです。

総本山が埼玉県秩父の三峯神社は、北は北海道礼文島から四国の徳島県まであります。狼信仰の影響力の広がりを感じます。ただどういうふうに、いつ、広がったのかといったところは、これからの研究になるとのこと。

それと、俺の出身県である山形県にはあまり三峯神社はなく、展示では、尾花沢市の「三峯山神社の碑」の1カ所だけです。

それで後日、実際山形県に戻ってから尾花沢市の細野地区に鎮座する三峯神社を訪ねました。「昭和17年建立」という妙に新しいのも興味をひかれたところです。その詳しい話は、石黒さんの見解とともに、後日【犬狼物語】で書く予定です。
 
 
 
 
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