【犬狼物語 其の三百八】 山形県高畠町 柏木目・熊野神社内 「山津見神社」の碑
宮城県村田町歴史みらい館の「オオカミ展」では、東北地方の狼信仰には、三峯神社、山津見神社、その他の山神信仰の3系統があるそうですが、山形県に山津見神社や碑が、3カ所ほど紹介されていました。
その中の1カ所は、先日書いた高畠町の「山津見神社(和田遥拝所)」で、もう1カ所は柏木目・熊野神社内の「山津見神社」の碑です。
熊野神社は、主祭神が伊弊諾尊(いざなぎのみこと)と伊弊再命(いざなみのみこと)の二柱で、例祭は4月15日です。創建は定かではありません。
小さな神社ですが、苔むした古碑が10基ほど並び、古さを感じさせます。
「山津見神社」の碑は2基立っていますが、右側には「古峯神社」とも刻まれています。
山津見神社の本社は、福島県飯舘村佐須の虎捕山に鎮座しています。狼の天井画で有名ですが、平成25年の火災で神社は全焼してしまいました。
平成27年11月に神社が再建され、現在の狼の天井画は、東京藝術大学の大学院生たちが描いて再奉納されたものです。
以前参拝した時の記事はこちらです。
【犬狼物語 其の二百】 福島県飯舘村 山津見神社の狼の天井画
また境内には、珍しい板碑があります。高畠町のHPによると、
「本神社境内にある板碑は型の種類ある中で、龕殿型板碑(がんでんがたいたひ)として高1m15cm、巾1m、厚さ15cmの碑に棟(むね)を作り、内側に高さ85㎝、巾75cm、深さ10cmの室を彫り、奥壁に高さ85cm、巾35㎝、額部突起5cmの双式板碑を陽刻している。文献によると種子は釈迦、左は阿弥陀らしく見えるとあり。」
とあります。
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