乃木坂46とユングの「シンクロニシティ」
年明け早々、こんな話題ですみません。
これぞ「シンクロニシティ」かなと思う出来事がありました。しかも二重のシンクロニシティが。
ちょうど今、「ワンダーラストとセルフセラピー」という文章の中で、「シンクロニシティ」について書いているところでした。だからこの「シンクロニシティ」という言葉自体に、「シンクロニシティ」を感じるという、複雑な思いに捕らわれます。
年末、乃木坂46の、2018年レコード大賞受賞曲が「シンクロニシティ」と聞いたからです。
シンクロニシティとは、もともとはユングが提唱したもので、日本語では「共時性」、「同時発生」とも訳されます。
意味のある偶然の一致です。単なる偶然として見過ごしてしまうのか、それとも、この偶然の一致に意味を見出し、何かに気が付くきっかけにするかは、当事者本人の考え次第と言えるでしょうが。
だから、普段から乃木坂46を聴いている人にとっては、「シンクロニシティ」という言葉は日常的に耳にしているのかもしれないので、偶然の一致は感じないかもしれませんが、俺は違います。
そういうタイトルの曲があることは知っていましたが、受賞のニュースで、あらためて聞いたのです。だから、俺にはシンクロニシティなのです。
では、何を書いていたかというと、ヴィーノのことを原稿で書いていた時、スペインでボランティアしていた時の学生が、30年ぶりに俺を探し出してメールをくれたという話です。
ここで何がシンクロニシティかというと、ヴィーノという名前は、「VINO」というスペイン語で、「ワイン」という意味なのです。ボランティアで滞在中は、スペイン人学生たちとこのVINO(ワイン)を飲んでいたというもので、ヴィーノには地中海の明るいイメージがあって、それで犬にヴィーノという名前を付けたという文章を書いていたのでした。
そこに突然のスペインからのメール。しかも30年も経ってから。これをシンクロニシティと呼んでも罰は当たらないでしょう。
と、いう話。
そういうシンクロニシティの話を書いているとき、聞いたシンクロニシティという曲名。これは「シンクロニシティの入れ子状態」で、分かりにくく、複雑な思いがしますが、でも、この二重になった偶然の一致は、単なる偶然というよりは、「何かある」と考えた方が面白いのではないか、という気持ちもあります。
すべてを因果関係だけで理解することもないだろうと。世界はもっと俺たちが分かっている以上のもので動かされているのかもしれないのです。その可能性を認めること。その謙虚さはあってもいいのかなと思いますね。
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コメント
平戸皆空さん
コメント、ありがとうございます。
「一匹の蝶の羽ばたき・・・」そういう映画もありましたね。
因果関係で考える癖がついているので、どうしても、何か事が起こると、その原因を探してしまうようなことが、私にもあります。そこが縛られているなぁと感じられるところです。
そこから自由になったら、もっといいかなと。
投稿: あおやぎ | 2019/01/04 07:25
今日は。
仰る通り、すべてを因果関係で説明できるという話は無理な
こじつけ論だと思います。喩えで言う「一匹の蝶の羽ばたき
が地球の反対側で大変動を起こす可能性がある」などという
のはどう考えても“荒唐無稽”です。‥‥むしろ、「偶然の
連続が何故か因果関係があるように見えてしまうことがある」
のが真実であって、“意味のある偶然の一致”とはそういう
ことでしょう。
投稿: 平戸皆空 | 2019/01/03 13:25