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2019/01/05

インスタ映えと写真療法

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1月3日は、妻の知り合いの香港人を案内して川越を歩きました。喜多院でだるま市が開かれていて賑やかでした。

いつもの正月3日は、妻の実家から自宅に戻る途中、川越を通過しているので、だるま市が開かれているのは知っていましたが、実際に行ったのは初めてです。

香港のナイトマーケットのような雰囲気もありました。香港人は気にいってくれたのかどうか。香港人のおみくじは「吉」、「待ち人来ず」でした。初詣やおみくじの体験は新鮮だったかもしれません。

インスタ映えするだるまを写真に収めました。

ますます写真は写真療法(アートセラピー)としての役割が大きくなっていくような気がします。

昔は、「フォトジニック」とか「絵になる」とか呼んでいたことは、最近「インスタ映え」という言葉で表されていますが、外食産業にまで影響を及ぼしていて、「味」よりも「形・色」なのかと、ちょっと違和感を覚えるところもあります。

写真は、スマホ、携帯電話で撮る人が多く、今までのようにわざわざカメラを出して撮るというわずらわしさがないぶん、手軽に表現できる手段になりました。写真は「特権階級」のものではなくなりました。

写真療法では、作品の上手、下手は関係ありません。アートはその行為自体に癒しや心の活性化をはかる効果があって、写真を評価することは、セラピーという点からはむしろ害があるようです。

ただ、いい評価は、嬉しいことでもあり、たとえば、写真をSNSにアップして、「いいね!」をもらうことなどは、写真を撮り続ける動機付けにはなるので、悪いことではないと思います。

表現には、絵やコラージュや粘土や詩やダンスやいろんな表現が含まれます。いや、表現できる手段なら、すべて使えるということでもあるようです。

大人が行うプレイセラピー(遊戯療法)とも呼べるもので、すべての表現は遊びに通じ、どんな手段を使うかは、その時々で変わってくるのも自然なことだといいます。

同感です。俺も、結果としてアートセラピーを自分で実践していたことが、今になってわかったのですが、やっていると、写真だけではなく、時には作曲もしたくなるし、文章で表現したくなる時もあるし、また、旅に出たくなることもあります。

それは子供の遊びを見ていてもわかります。手段はまったく気にせず、楽しいことをやろうとしているだけです。それが本来の「遊び」というものでしょう。

こういう表現を「職業」ととらえてしまうと、「どれかひとつに絞りなさい」ということなのでしょうが、「療法」と言う面から見たら、その制約は百害あって一利なし、ということなのでしょう。(ただ、俺の場合結果として、一部は「職業」にもなっているのですが)

それともっと大切なのは、こういう複数の表現を遊びながら楽しみながらやるということで、バラバラになってしまった自己を統合して「自分というもの」を実感するためには、必要なことだと思うし。

今年も実践あるのみ。
 
 
 
 
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