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2019/04/29

犬笛「Shepherd's Whistle(羊飼いの笛)」

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ドッグマラソンでの撮影依頼があったので行ってきました。ドッグマラソンとは、飼犬といっしょに走るマラソンです。

ドッグマラソンを初めて見ましたが、依頼者さんのミニチュアダックスがあんなに速く走るとは思わなかったですね。ガチのマラソンなんです。うちで同居を始めたミニチュアダックスを見ていて、そんなに走るか?と侮っていました。伴走するのは無理だったので、逆走して、向かってくるところを写真に撮りました。

そして依頼者のお仲間のワンちゃんたち、約10匹を台に乗せて、勢ぞろいさせての記念写真を撮ったのですが、この時こそと思って、いつも持っている犬笛を吹いてみたのですが、まったく犬笛に気が付いてくれたワンちゃんはいなかったというのが、すごく悲しくなりました。

犬笛とは、人間が聞くことのできない高周波数の音を出すことのできる笛のことです。

上に掲載の写真の、made in UKのこのタイプのものは、「Shepherd's Whistle」とあります。「羊飼いの笛」は、 牧畜を補助する牧羊犬に命令を出すための可変ピッチの笛だそうです。半円形の部分をマウスピースのように口にくわえて息を出すと、ピーーーーーという高音が出ます。音が出るまで、ちょっと練習が必要です。犬笛の中では、特殊なタイプでしょうか。

犬笛が発するのは、16000Hzから22000Hzの音ですが、20000Hzの音までしか聞き取ることができない人間(歳をとると、もっと聞き取れなくなる)とは違って、犬には聞こえる範囲です。だから犬笛。実際には、犬以外にも猫の訓練などにも使われているそうです。

ところが昨日は、犬笛の効果がまったくなく、はずかしい思いをしてしまいました。

きっとこれは、犬笛の性能(価格)のせいではないと信じたい。昨日は会場がうるさかった(いろんな高周波数の音があった)ということもあるのではと思ってます。

実は、「実用になるのはヒトにも十分聞き取れる程度の周波数域である。」とwikiにもあるように、結局は、そんなに万能ではないということらしいのです。

ちなみにヴィーノの場合ですが、犬笛に強く息を吹き込むと、高音すぎて俺には音が聞こえなくなりますが、それでも吹き続けると、ようやくヴィーノが気が付いてくれます。へ~、やっぱりこれは犬笛なんだと納得します。

 

 

 

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2019/04/27

時間的ヒューマンサイズ

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引っ越してきて、市で公開しているハザードマップを見ました。一応、住んでいる周辺で土砂崩れや水害はなさそうです。

地震ばかりはわかりません。令和になってすぐ地震なんてことはないと信じたいところです。でも、さいたま直下型地震もありえるようです。断層があるようなのです。

若いころ、ビルの窓拭きのバイトをしていたという話は以前も書きましたが、今日はある感覚の違いについて書いてみます。

ビルの窓拭きは命がけの仕事でした。でも、このアルバイトは性に合っていたらしく、ずいぶん長く続けていました。いや、このバイトがなかったら、旅をして写真を撮るということはできなかったでしょう。2ヶ月休んで旅に出ても、また帰国したら雇ってくれたし。

このバイトでとくに好きだったのは、品川駅前のパシフィックホテルの屋上36階から眺める「下界」の現実感のなさでした。こういうバイトしていると、「怖くないんですか?」とよく聞かれました。でも、36階になると、かえって怖くなかったですね。下に見える車や人が、玩具や蟻ん子に感じます。自分と彼らはどこかで断絶していて、違う世界に感じるのです。むしろ、10階くらいが一番怖い。

そこに俺はあることと似ているなぁと感じてきました。

関東でもいつか巨大地震は起こるとずっと言われています。ただ、「今じゃない」、「今日じゃない」、「たぶん明日でもない」と思っていますよね。でも、「いつやって来てもおかしくない。今、来るかもしれない」という反対のことも、ちゃんと頭ではわかっているのです。

10年後にはすでに起こっているかもしれないと思うでしょ? 100年後ならもっと確実でしょう。でも、明日くらいまでは「ない」と信じてしまう。どうしてなんだろう?

「未来」に対するふたつの違う感覚が、共存しているような気がします。そこがどうも、高層ビルで眺める下界に現実感がなくなる感覚と俺には同じなのです。高層ビルは「空間」で、地震の方は「時間」という違いはあるけれど。自分の手で触れられそうな「未来」と、触れられない「未来」とでも言うんでしょうか。

人間は飛行機やロケット、電話やインターネットで、活動範囲が「広くなった」と感じていますが、実際の生活では、どんなに遠くのことを想像しても、手で触れられる「ヒューマンサイズ」の範囲のことしか本当はわかっていないのかもしれません。

このブログが、地球の反対側のブラジルで見ることができて、実際見ている人がいると知っても、あまり現実感はないし、この部屋で、このキーボードを打っていることしか俺の体は知らないんです。これは空間の話ですが、時間に関してならなおのこと。「過去」はわかるけど「未来」はだれにもわかりません。

たぶん、手で触れられそうな「未来」には責任を持たなきゃならないことを気がついているから「地震はない」ということにしておかないと、とんでもないパニックに陥ってしまう。でも、触れられない「未来」には、責任も感じなくてすむので、「地震は確実に来る」と断言することができる。

俺たちは、ある範囲、つまり「ヒューマンサイズ」を越えたものに対して、現実感をあえて持たないようになっているのかもしれないですね。じゃないと、頭がおかしくなってしまいます。飛行機になんか乗れなくなってしまいます。一種の心の自己防衛手段ではないかなと思っているんですが。

だから、いつか巨大地震は来るとわかっていても、俺は平気で生活できるんでしょうね。

 

 

 

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2019/04/23

Manabi JAPANの連載「残しておきたい日本の風景」第2回目は「近江八幡の水郷地帯」

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日本各地で切り取った、後世に残しておきたい素晴らしい風景をシリーズで伝えるManabi JAPANの連載「残しておきたい日本の風景」第2回目は、滋賀県近江八幡市の「近江八幡の水郷地帯」です。

記事は、Manabi JAPANでどうぞ。

https://manabi-japan.jp/travel-destination/20190416_11047/

 

 

 

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2019/04/22

「スリランカ爆発、7容疑者逮捕 死者207人、邦人けが 」のニュース

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(写真はすべて2012年撮影)

 

「スリランカ爆発、7容疑者逮捕 死者207人、邦人けが 」(朝日新聞デジタル)

https://www.asahi.com/articles/ASM4P4R19M4PUHBI00G.html

コロンボは今は「首都」ではないですが、スリランカの最大の都市です。駅前あたりのダウンタウンも活気があって面白い街でした。

外務省の海外安全HPには「2009年5月まで30年近くにわたって続いた「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」と政府軍との武力紛争の終結以降,テロ事件は発生していません。」とあります。たしかに大きなテロの記憶はありません。

インドと比べると、人がマイルドで、あまり嫌な思いもしなかったし、棚田を探して田舎を周っているときもみんな親切にしてくれました。

なにしろ、「サンフランシスコ講和会議」の席上、日本を分割占領から救ってくれたのが、当時スリランカ代表を務めていたジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ氏でした。日本を擁護してくれたのです。

スリランカは親日的な国です。概して穏やかで好印象を持ちました。

「スリランカ」と「テロ」は結びつきませんでした。「今までは」ということになってしまうのでしょうか。外国人も巻き込まれているようです。と、いうよりも、外国人も狙ったということなんでしょう。(あとで日本人の死亡も確認されました)

 コロンボのほか、首都スリジャヤワルデネプラ・コッテでも爆発があったらしい。他人事ではありません。

 

 

 

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2019/04/21

【犬狼物語 其の三百十六】 栃木県佐野市 犬伏の里(鷲宮神社)再訪

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借りてきた犬が化け物(猿神)を退治して人身御供の悪習がなくなるという伝説で、犬の名前は「しっぺい太郎」や「早太郎」や「めっけ犬」などいろいろありますが、江戸時代、日本中で流行った「しっぺい太郎伝説」というものがあります。

犬伏の里にもそのパターンの伝説があって、犬の名前は「ちょっぺ太郎」といいます。

佐野市のHP「犬伏」のページには、「犬伏」の地名の由来としていくつか載っていますが、その中の(1)は、

「古老の話では大昔、この地に大猿が出て婦女子を餌食にするので、何とか防ぐ方法として年に1回の祭に娘を供養に出すことになってから被害は少なくなりましたが、年々娘たちが少なくなっても困るというところから、近江国より、ちょっぺ太郎という大犬をつれてきました。娘の代わりに供養に出したところ犬と猿との戦いによって、両者死に絶えました。それからは人畜に全く被害がなくなりました。これも太郎のおかげであるとのことから、或る丘に犬を埋め供養したことから、犬が丘に伏せているということが伝わり、犬伏町というに至ったものと伝えられています。」

という伝説です。

ちょっぺ太郎と思われる像はあいかわらず前足がない状態で立っていました。アンコールワットに点在するクメール石像のようで、原始的なパワーを感じて好きなのですが、どうして前足がない(なくなった)のか、前から気になっていたところですが、その謎はいまだに解決していません。

それと、このちょっぺ太郎は、犬なのか、狼なのか、ということも曖昧です。『犬像をたずね歩く』では「犬」として書いていますが、本当はわかりません。「狼犬」だという話もあるし。曖昧であること自体、日本の狼事情をよく表しているともいえるのかもしれません。

 

 

 

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2019/04/20

【犬狼物語 其の三百十五】 栃木県佐野市 朝日森天満宮境内の三峯神社

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佐野市での撮影があったので、ついでに朝日森天満宮境内の三峯神社を尋ねました。

 朝日森天満宮は菅原道真公を祀っています。

 ここに「天神様のなで牛」像があります。神牛の耳元でお願いごとを唱えながら一番気になるところを撫でると、撫でた個所と同じところにご利益があるとのことなので、もっと頭が良くなるようにと、神牛の頭を撫でました。

三峯神社は、拝殿から右側に回り込んだ裏の方にあります。

石祠が祀られ、両側に狼像が控えています。子どもの狼らしい。でも、しっかりと牙は表現されています。後ろに回ったら、祠の台座に「嘉永五年」とありました。1852年~1853年にかけてですが、167年前のことです。

 狼像は新しく見えたので、あとで置かれたものではないでしょうか。子狼なのに、いっしょうけんめい護っているような姿が、健気な感じです。

 

 

 

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2019/04/19

ヴィーノの転入届

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これで晴れて、ヴィーノも新住所に転入できました。
まず、市役所の生活安全課へ行って、前住所で届けてあった畜犬登録を照会してもらい、現住所でその登録を引き継ぐことができました。
なので、市でやっている狂犬病の注射も、登録手続きなしで、打ってもらうことができました。
緑色のが犬鑑札、黄色いのが今年の狂犬病注射済票です。
まだ散歩のルートも決まっていないし落ち着きません。ヴィーノもまだ旅先の気分なんじゃないでしょうか?
もう前住所には帰らないことを感じているのかどうか。俺自身、まだ他人の家に居候している気分で、自分の住まいだという実感がありません。

 

 

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2019/04/18

『オオカミは大神 狼像をめぐる旅』本日発売

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待ってました、この日を。

とは言え、amazonではkindle版が先行販売されていたようですが。

とにかく、1月下旬からの3か月間、かなり集中して今回の本を作り上げました。

先日も書きましたが、出版社の社長が言うには、最速だったということです。でしょうね。俺もこんなのは初めてです。

もちろん、ブログで記事を書き続けていたことがベースにあったので、まったくのゼロから書き上げたというわけではありません。

日々の積み重ねが大切なんだなぁとあらためて思います。速く文章を書く才能があるとは思ってないですし。

 

Amazonのページはこちらです。 

 https://www.amazon.co.jp/dp/4635821382

 

単行本(ソフトカバー): 160ページ
出版社: 天夢人 (2019/4/18)
言語: 日本語
ISBN-10: 4635821382
ISBN-13: 978-4635821384
発売日: 2019/4/18
梱包サイズ: 20.8 x 14.8 x 2 cm

 

内容紹介

オオカミに対する関心が高まる昨今、狼信仰の影響を色濃く遺す狼像を求めて、関東はもとより東北、関西など各地を訪ねて写真と文章で表現した渾身のフォト・ルポルタージュ。

各地に遍在する狼像の存在に関心を抱いた「旅する写真家」が、実際に現地を訪ね、徐々に日本人とオオカミ=大神との関わりの深さに目覚めていく体験を、読者は追体験できるだろう。

軽妙な文章と、情緒あふれる多様な狼像の写真でめぐる、失われたニホンオオカミの記憶を掘り起こすユニークな旅の記録となっており、読者が狼像を訪ねるガイドブックとしても役立つ。

 

【目次】
I オオカミとの出会い
・椋神社のオイヌゲエとは? 狼の棲む秩父桃源 オイヌゲエをハシゴする お犬さま信仰の三峯神社と武蔵御嶽神社

 

II 狼像の聖地へ
「ニホンオオカミ」から「お犬さま」へ 関東平野の狼像
・東京都渋谷区 宮益坂御嶽神社/台東区下谷三峰神社/杉並区宿町御嶽神社/足立区千住神社三峯神社/足立区上谷中稲荷神社三峯社
・荒川区三河島三峯神社/練馬区土支田八幡宮 御嶽神社/練馬区八坂神社御嶽神社/大田区多摩川浅間神社三峯神社/茨城県ひたちなか市平磯三峯神社/茨城県筑西市三峯神社
・奥多摩のユニークな狼像 東京都檜原村・あきる野市臼杵神社/東京都あきる野市小和田御嶽神社/東京都檜原村鑾野御前神社と貴布禰神社
・東京都檜原村大嶽神社の里宮と本社 七ツ石神社の再建プロジェクト

 

III 大神への祈り
・岐阜県と静岡県の狼信仰
・東北地方の狼信仰
・西日本の狼信仰
・[コラム]狼の伝説― 送り狼/狼の恩返し/鍛冶屋の婆

 

 

 

 

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2019/04/17

『オオカミは大神』プレスリリース

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昨日、出版社からプレスリリースが出されました。

https://www.impressholdings.com/release/tmj_2019_0416_02.pdf

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002694.000005875.html 

書店には、いよいよ明日から並ぶ予定です。

 

 

 

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2019/04/16

ノートルダム寺院燃える

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こんな悲劇が起こるんですね。ノートルダム寺院が燃えています。

初めて海外旅行に出たのが大学4年の5月下旬。

北周りの大韓航空機でパリに着いたのですが、どうも実感がなく、「華の都」もこんなものかと半ば冷めた感じで旅を始めたのでした。

でも、ノートルダム寺院のステンドグラスを見たときは、ヨーロッパに来たことを実感しました。寺院の空間は日本にはないもので、ステンドグラスの光を見つめていると妙に気持ちが落ち着きました。

8月には帰国する予定でしたが、結局8カ月ヨーロッパに滞在してしまいました。

旅の最後はギャルソンとしてパリで働きましたが、Rue de Dragonにある店で、ノートルダム寺院までは約2kmでした。だから休みの日なども時々中に入っていました。屋根裏のアパートもこのあたりだったと思います。

当時はまだ何をやりたいかわからなかったのですが、ステンドグラスや絵を見て、ビジュアル関係のことにはとくに興味があったようです。

火事の原因は何なのでしょうか。

 

 

 

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2019/04/14

狼信仰と稲作との関係

 

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今まで撮影してきた「稲作文化」「棚田」といったテーマと、今のテーマ「狼信仰」を結びつけるのは、こじつけだといわれるかもしれません。

でも結局、日本の文化を語ると、「稲作」と関係しないものはないということなんでしょう。

狼は、田畑を荒らす猪や鹿などを追い払ってくれる益獣でした(東北の馬産地は除く)。狼信仰はこの農事の神としての信仰から生まれたという。

それは何も過去の話ではなく、今もそうです。猪などに荒らされることが原因で棚田をやめてしまうという事態にもなっています。

だから日本各地には、近世以降、猪や鹿などが農地へ入ってくるのを防ぐ目的で作られた猪垣(ししがき)が残っています。

俺も何ヵ所か猪垣を探したことがあります。狼信仰の本拠地、秩父にもありました。

上に掲載の写真は大分県佐伯市蒲江の猪垣です。高さは2m50cmほどもあるでしょうか。立派な石垣の猪垣でした。これだけのものを作らないと田畑が続けられなかったということです。だから、害獣との戦いがどれだけ大変だったかというのが分かります。

「現代版の猪垣」もあります。

滋賀県高島市畑の集落を回り込むように、横谷トンネルを抜けて朽木へ向かう山道を登っていくと、途中土砂崩れでトンネルまではいけませんでしたが、この道沿いがずっと害獣の防護柵に囲まれていました。集落をまるごと囲む大きな猪垣です。下の写真がそうです。

農業は昔から害獣との戦いでした。 深刻な獣被害が、狼信仰を生み出したとも言えるのかもしれません。

 

 

 

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2019/04/13

狼信仰と雲南省の民間信仰

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先日は、本の出版関係者たちと「お疲れさま会」をやりました。

ほんとは、これからが勝負で「お疲れさま」はもっと先の話です。だからヒット祈願といったところでしょうか。

場所は神保町の東北タイ料理の店でした。

出版社の社長の話では、今回の本が、やっぱり最速のできあがりだったという。企画が動き出したのが1月下旬、それから3週間で原稿を書き上げました。ブログを書いていたからできたことですが。集中してやったので、かえってよかったかもしれません。

ところで、タイ料理はおいしかったですね。ラープやソムタム、カニのカレー、ネームのサラダなどなど。

社長とは、20年ほど前、雑誌の取材でいっしょにタイへ行ったことがありました。

山登りの格好をしてリゾートビーチを歩いたり、青いきれいな温泉湖で泳いだり、象に乗って山岳民族の村を訪ねたり。

あのときは、こんなふうな形でまたいっしょに仕事ができるとは思いませんでしたが、俺の写真の方向性は、当時彼のいた出版社とは相性が良かったということはあったと思います。

考えてみれば、その雑誌でも何回か特集を組んでもらったのです。最初は「雲南省の麗江」だったと思います。「山の民俗」という意味では、麗江のナシ族文化と民間信仰も、お犬さま(狼)信仰も同じともいえるかもしれません。

だから、今、不思議な感覚なのです。雲南省で少数民族の民俗文化に興味を持って写真を撮り始めたのですが、それは特別「意図」があったわけではありません。バックパッカーからの流れで、自然に雲南省で写真を撮り始めたのです。でも、今から思えば、これは偶然ではなかったのではないかとも思います。

無意識で選択したものは、その人の本質にかかわっているのではないかということです。

 

 

 

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2019/04/11

『オオカミは大神』の見本が届きました

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『オオカミは大神』の見本が届きました。

色校のときよりも、色が良く出ていると思います。紙の質感もちょっとおちついて、狼にふさわしいような気がします。

インクの匂いがする新刊を手に取ると、この3カ月のあわただしい苦労もむくわれるようです。

 

 

 

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2019/04/07

オイヌゲエ(お犬替え)の季節

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ツイッターの投稿を見て、今がオイヌゲエ(お犬さまのお札替え)の時期だったと気が付きました。

引っ越しと『オオカミは大神』の出版に頭がいっぱいで、オイヌゲエを忘れていたとは。狼信仰の本を出すというのに。

本の出版をオイヌゲエに合わそうなどという考えもさらさらなかったので、オイヌゲエと出版が重なったのも、シンクロニシティということでしょうか。単なる偶然とは思えないのです。

そもそも、狼像に興味を持ったのも、「犬の祭り」があると知って、吉田椋神社の「オイヌゲエ」へ行ったのがきっかけでした。その「犬」が実は「狼」のことだったと知ったのです。本にも、その経緯は書きました。

その後、秩父のオイヌゲエをめぐりました。今でも10社くらいでお犬さまのお札を頒布しています。このお札も本には掲載しています。

4月5日の椋神社をはじめとして、オイヌゲエは、5月まで続きます。(これは『お犬信仰特輯』(あしなか1994年)に掲載されていた古い情報です。日時については最新情報をお確かめください)

4月14日 若御子神社
4月15日 猪狩神社
4月17日 岩根神社 
4月17日 釜山神社 
4月18日 両神神社
5月3日 城峯神社
5月5日 両神御獄神社 
5月5日 城峯神社
5月8日 龍頭神社
特定日無し 三峯神社
特定日無し 宝登山神社

 

 

 

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2019/04/06

入学式と桜

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入学式のシーズンです。そしてちょうど桜が満開です。

昨日は、横浜市の中学校の入学式、今日は、入学祝のご家族写真を撮らせていただきました。

入学式と桜の満開が重なるのは、久しぶりのような気がします。

掲載の写真は新井薬師の桜まつりの様子。

 

 

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2019/04/01

「令和」

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新元号を「れいわ」と聞いたとき、「冷」を連想して冷たい印象を受けました。

「平成」のときも、「へい」の音から「屁」を連想してしまったことを思えば、そのうち慣れるのでしょう。

とにかく新しいものは違和感がつきものです。でも、その違和感とセットになっているのが新しい時代の幕開けでもあって、悪いことでもないだろうと思います。

個人的には、引っ越しもしたので、なおさら「新しい時代」を感じます。

新元号まであと1カ月。平成最後の(何度も聞いた)4月をせいいっぱい楽しみたいと思います。

 

 

 

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