【犬狼物語 其の三百二十】千葉県旭市 飯岡三峯神社
グーグルの地図を頼りに千葉県旭市の飯岡・三峯神社を探しましたが、なかなか見つかりません。鳥居はいくつも見つかるのですが、どれも目的の三峯神社ではありませんでした。
車で行ったので、狭い路地に停車して探すわけにもいかず、いったん広い通りに出て、妻とヴィーノに車で留守番してもらい、俺だけ一人で歩いて探すことにしました。
昔はどのあたりまで海岸が迫っていたのかなと思いをめぐらしながら、狭い路地を内陸方向へ歩くと、ある民家の外で仕事をしていた人たちがいたので、三峯神社の場所を聞きました。それでようやく見つけることができました。
飯岡助五郎の住居跡から300mほど内陸に入った住宅地の中にあります。「飯岡助五郎」って誰だ?という話ですが(興味のある方は調べてみてください)。
鳥居をくぐると両側にお犬さまの像が控えていて、境内の奥まった高いところに石祠が祀られています。
ふくよかな体つきをした犬のような狼像です。尾は太く狐のようです。損傷がはげしく、顔も削られてしまっています。いつくらいに奉納されたものでしょうか。
車に戻るとき、まだその人たちがいたので、神社について少し話を聞いてみました。
三峯神社では、もう祭りは行っていないそうです。若い人が参加することもなく、講もなくなってしまったからです。
ただ、毎年4月になると、今でもお犬さまのお札を秩父市の三峯神社から送ってもらい、昔の講員だった人にも配っているそうです。
そのお札は各家の神棚に祀っています。かろうじて狼信仰の痕跡はありました。
どうして三峯神社を勧請したのかなど、その由来はもうわかりません。
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