【犬狼物語 其の三百四十二】栃木県鹿沼市 茂呂・高龗(たかお)神社
鹿沼市茂呂高寵神社は、割と簡単に見つかりました。
高龗神(たかおかみのかみ)を祀る神社です。宇都宮周辺には多い神社です。
高寵神は闇寵神と対の神で水源の守り神だそうです。岡山県の木野山神社の奥宮には高寵神と闇寵神が狼として祀られていました。狼との関係はある神社です。だからここに狼像があっても不思議ではありません。
鳥居の先、参道が暗く、それこそ狼が出てきそうな雰囲気です。50mくらい進むと10段ほどの階段があって、上りきるとパッと視野が開けますが、左右に立派な狛犬があるので、かつてここは神社だったことはわかります。
草の生えた広場になっています。今日の雨で、草むらに入るのは躊躇されましたが、せっかくここまで来たんだからと、ヒルに襲われることを覚悟で入っていきました。すると奥の方に石祠や石碑が建っていて、それぞれ大きさ40cmほどの2対の狛犬像を見つけました。まるでアンコールワットのクメール像を探しているような気分です。造形的にすばらしい。狛犬の顔にはヒルが這っています。ネパールのとは比べもないくらい小さなヒルですが。
結局ネットで見ていた、石祠前のお犬さま像は見つかりませんでした。どこかにはあるのでしょうが。また寒い時期に来れば姿を現すでしょう。
車のところに戻ったら、ちょうどおじいさんがいたので、立ち話をしました。ネット情報通り、ここは3、4年前、火事で神社の社殿と山が燃えたのだという。狛犬は残ってましたと言うと、石は火事でも残ったんだろうという。昔、祭りでは、餅やお菓子がまかれて、子どもたちが喜んで拾ったものだよ。今、祭りは行っていませんが、年に1回、氏子で草刈りはしているそうです。
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