渡良瀬遊水地の旧谷中村跡
渡良瀬遊水地を訪ねました。
以前、栃木県野木町の雷電神社内にある三峯社について書きましたが、雷電神社が、今は渡良瀬遊水地になっている旧谷中村から遷座したということが気になって、旧谷中村の雷電神社跡を見てみようと思ったからです。
遊水池の北ゲートから入りました。谷中村跡は、ハート型湖の北側に位置します。ちょうどボランティアガイドがいて、いっしょに歩いてくれました。周りは背丈以上のヨシが茂り、「イノシシに注意」の立て看板もあります。
まずは役場跡です。東屋が建っています。ここに解説看板と地図がありました。谷中村とはいっても、昔は、複数の村がいっしょになった村でした。
ここは、最後まで移住を拒み、国に抵抗した人たちの拠点となったところです。用地買収に反対した人たちが16戸あったそうです。強制執行が行われ、家を壊された人たちは仮小屋を建てて抵抗し続けました。
雷電神社跡にも解説看板があって、意外なことがわかりました。と、言うのは、雷電神社というのは、他にもあり、野木町に遷座したのは、この神社ではなく、恵下野(えげの)にあった雷電神社だったのです。そのことについては、いろいろとあるので、後日ちゃんと書きます。
その恵下野というのも、谷中村を構成していた複数の村(のち大字)のひとつです。ヨシ焼の直後なら、村の痕跡が少しは見つかるらしい。恵下野は、役場跡から東側に位置します。現在堤防になっている内側だとわかったので、あとで堤防に上って写真を撮りましたが、単なるヨシの原っぱです。中に入っていくことはできません。このどこかに民家や雷電神社があったわけですね。
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