【犬狼物語 其の三百五十七】群馬県藤岡市 三波川・琴平神社
群馬県藤岡市の三波川琴平神社を参拝しました。『狛犬ネット』には「日本一キュートな眉毛の狛犬」と紹介されている話題の狼像です。
琴平神社は、三波川郵便局の先200mほどにあります。赤い瀧乃橋がかかっていて、対岸にはいくつもの赤い鳥居が見えます。
橋を渡りきると木陰になり、涼しくて気持ちがいい。20mほど上がっていくと社殿が見えて、琴平神社の幟がはためいています。階段を上がったところの両側に狼像が守っているのが見えました。
狼像は、明治35年奉納とのことで、いい具合に苔むして、時間の流れを表しています。素晴らしい像です。たしかに、眉毛が特徴ですね。少しコミカルで親近感がわき、でも、歯を剥きだしているところは怖さもあります。「可愛らしいけど怖い」というところが狼像の魅力のひとつではないでしょうか。
社殿は、石垣の積まれた土台の上に建っています。この石垣も少し反りが入った宮勾配を持つ石垣です。石垣の下には「大山祇神」の碑もあって、狼像は、山の神の使い、その由来かもしれません。
鳥居横に立っていた「三波川のこんぴらさま」という看板にはこうあります。
「明治二十二年には創建者、新井岡五郎師が山岳宗教根本道場として当社奥の院にあたる雨降山を開山し山頂付近に御嶽三柱大神、大山祇神社と共に琴平大神を祭り永年修行の地としてきた、新井岡五郎師は幼少より特に神仏を崇め、少年期には物乞いの姿でこの地に現れた琴平大神から直々に神技を伝授され、昭和七年八月二十八日に六十七歳で没するまでの間、多くの民を救い、導いてきました。」
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