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2019/06/05

【犬狼物語 其の三百三十八】栃木県野木町 雷電神社の三峯社

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栃木県野木町の雷電神社の三峯社を参拝しました。

ナビで迷ったので、地元の人に聞きながら神社を探しましたが、3人に聞いて、2人は全く違う場所を教えました。しかもそのうちのひとりは、神社からわずかに80mしか離れていなかったのに。

どうしてそんなに場所がわからないんだろう?と不思議でした。でもあとで、この神社には事情があって、もしかしたらその事情とも関係しているんだろうかと思ったり。

最後に聞いたおじさんは、「着いてきて」といって自転車で先導してくれました。

神社はありました。でも「鎮守の森」もなく、少し白々しい雰囲気を感じます。

この雷電神社は、旧谷中村から移築されたようです。わざわざ掲げられている「谷中村から移築」という看板が気になりました。

そこで調べてみました。谷中村は、かつて渡良瀬遊水地にあった村です。

wiki「谷中村」によると、

「明治中期以降は、渡良瀬川が氾濫するたびに板倉町などとともに足尾鉱毒の被害を受けるようになり、以後、鉱毒反対運動の中心地となる。1902年、政府は、鉱毒を沈殿させるという名目で、渡良瀬川下流に遊水池を作る計画を立てる。しかし、予定地の埼玉県北埼玉郡川辺村・利島村(現在の加須市北川辺地区)は反対が強く、翌年には予定地が谷中村に変更になる。」

「1907年1月、政府は土地収用法の適用を発表。村に残れば犯罪者となり逮捕するという脅しをかけ、多くの村民が村外に出た。」

村民の移転先として、一番多かったのが茨城県古河市の120戸で、栃木県野木町には66戸が移転しています。

このように強制廃村という形が取られ、神社も移築したということのようです。いや、移築せざるをえなかったということでしょう。この白々しさは、土地とのつながりが浅い(神社としてはわずかに100年)ところからくるのかもしれません。

 社殿の左にお宮があり、「三峯神社」の石碑が納められています。石碑の側面には、「昭和三十五年十一月 氏子中」と刻まれています。向かい合う狼のレリーフと、石像が印象的です。下の石像は壊れたところが無造作に修復されています。これも谷中村から来たのでしょうか。(後日、違うかもしれないとわかりました)

 

 

 

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