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2019/08/25

イラン映画『彼女が消えた浜辺』

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イラン映画というと、今まで『運動靴と赤い金魚』(1997年)、『マリアの息子』(1999年)、『ボーダレス ぼくの船の国境線』(2014年)など、子どもが主人公の映画を多く観てきました。

政治的メッセージが難しいイラン映画では、そうならざるを得ないところもあり、子供が主人公の映画が多い、ということがあったようです。

でも、今回観た 『彼女が消えた浜辺』(2009年)は大人たちが主人公のサスペンス映画です。2009年、ベルリン国際映画祭で監督賞に輝きました。心理サスペンスがすばらしい。

「週末旅行を楽しもうと、テヘランからカスピ海沿岸の避暑地にやってきた男女のグループ。そのひとりであるエリという若い女性が浜辺から幻のように姿を消したのは、ヴァカンスの2日目のことだった。海で溺れたのか、何らかの事件に巻き込まれたのか、それとも、別れも告げずにテヘランに帰ってしまったのか・・・パニックの中で様々な可能性を論じながら彼らはある事実に気付かされる。新たな友人として受け入れたはずの彼女について、エリという愛称以外、その正式な名前でさえ、何一つ知らなかったということに・・・3日目、エリの秘密を握るある人物の登場でドラマは大きく動き出す。エリとはいったい、誰だったのか?」
(amazonの『彼女が消えた浜辺』DVDページより)

大人たちがお互い疑心暗鬼になり、右往左往しますが、その一番の原因が、男女関係にあったわけですが、さすがにここは男女関係に厳しいイランだなぁ思わすところです。それ以外は、別に「イラン」とか「イスラム」とかの色眼鏡をかけて観なくても、普通に楽しめる映画になっています。

大仕掛けではなくとも(たぶん、低予算)、じゅうぶん、いい映画が作れるということが評価されての「監督賞」受賞でもあったのでしょう。

ところで、映画の舞台になっているカスピ海沿岸は、映画の画面からも知れるように、「イラン」に対する日本人一般のイメージ、「砂漠」「乾燥地帯」とはちょっと違う風土です。曇り空が広がっています。

言ってみれば、アルボルズ山脈を越えた塩湖のカスピ海沿いの土地は、日本海側の新潟県みたいなところです。冬には雪も降り、夏は高温多湿で、大稲作地帯です。山間部には美しい棚田もあります。

そしてカスピ海沿いにはリゾート地も点在しています。「ラムサール条約」のラムサールは、ここイランのカスピ海沿いの街です。。

 

 

 

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