【犬狼物語 其の三百七十九】 千葉県柏市 船戸三峯神社
つくばエクスプレス「柏たなか」駅から直線距離で約1.2km、常磐自動車道の近く、船戸三峯神社は、不動堂の裏の高くなったところに鎮座します。不動堂の向かいには、江戸時代、船戸代官屋敷があったそうです。
お犬さま(狼)像は、2対あり、平成11年に奉納された鳥居前の像は、秩父の三峯神社や釜山神社の像を思わせるような筋肉質のお犬さま像です。
鳥居をくぐり坂を上っていくと、社の前にもお犬さま像が護っています。こちらはちょっと上向き加減で吠えそうな、また違ったタイプのお犬さま像です。牙の表現が面白い。
社脇に建っていた「船戸村の由緒」によると、
「(略)無病息災を願い、講中を組織し、神佛を信仰して参りました。その神佛の一つとして、秩父郡大滝村にある三峯神社を信仰し、ここにお社を建て、昭和二十八年まで代参を続けて参りました。しかし、時代が変わるにつれお社は荒れ放題、見る影もない状態となってしまいましたが、昨年神社役員の奉仕に依り、旧社を取り除きました。私たちは、先祖が残してくれた船戸の歴史遺産を、後の人々に受け継ぎ伝えることが使命かと思い、再建委員会を作り、再建することを決議いたしました。(略)平成十一年十月」
とあります。鳥居前のお犬さま像も、これと同じ時に建てられたようです。
| 固定リンク
コメント