【犬狼物語 其の三百八十六~三百八十八】 埼玉県さいたま市 高砂・三峯秋葉両社&睦神社内の三峯社&沼影・三峯神社
昨日は「19日」。毎月19日は、埼玉県さいたま市浦和区高砂三峯・秋葉両社の祀り日です。総本山、秩父市の三峯神社では、10日と19日がお炊き上げの日です。10日は神域のお犬さまへ、19日は遠隔地で活躍するお犬さまへ小豆飯をお供えします。
この高砂三峯神社の19日というのも、それと関係があるのかもしれません。そこは以前お話を聞いた講員の方も、よくわからないようでした。
午前9時ころ、神社へ行ってみると、すでに祠は御開帳されていました。
祠の両側に「高砂講」の提灯が下げられ、三峰神社と秋葉神社のお札が祀られ、盛り塩、米、お神酒、手前には、キウイ、ナシ、オレンジ、バナナなどのフルーツ、カリフラワー、カブ、ナスなどの野菜がお供えされています。そして、昼にもう一度行ってみると、お供えに乾き物も追加されていました。
高砂講は、1丁目から4丁目が加入していますが、1年ごとに当番が1丁目、2丁目、・・・と移っていきます。夕方にはこのお供えが下げられるそうです。
次は、南区の睦神社です。武蔵浦和駅の約500m東側に鎮座します。
睦神社には、境内社が多い。本殿の右側に並ぶ伊勢参宮記念碑の隣が三峯社、その隣が、稲荷社、その隣が諏訪神社、八幡神社が並んでいます。三峰社の中を覗いたら「白幡講」とか見える三峯神社のお札が祀ってありました。個人のお札ではなく、講のお札のようです。だからここにも講は存在するようです。
それで、たまたま犬の散歩で歩いていたおじさんに声をかけたら、おじさんは講員ではありませんでしたが、講の存在は知っていました。おじさんも、ここに引っ越してきて40年になりますが、三峯講の講員は、ずっと昔から住んでいた人たちだけらしい。
今でも三峯山へは登拝しているといいます。多い時はバスをチャーターして、少ない時は自家用車で。代表だけが行く代参講ではなく、全員参加の総参講です。
ところで、ここの三峯神社の隣に建つ稲荷神社前には狛狐がいますが、なかなか良い像なので、掲載しておきます。子狐が可愛い。それを優しく抱える親狐の像です。
最後は、南区の沼影・三峯神社です。武蔵浦和駅の約300m西側、沼影観音堂の裏の公民館の敷地に鎮座しています。
鳥居と祠の間には、斜めになった木が横たわっていました。どうしてこんな状態になったのか。小さな赤い花がきれいです。
祠のあるところは少し高くなっていますが、どうも溶岩が積んであるらしい。ここにも狼像はありませんでした。
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コメント
たかあらとしひろさん
貴重な情報、ありがとうございます。すごいものを発見されましたね。
おそらく浦和の高砂講なのかなと思います。地元、高砂講の人たちも、もしかしたら知らないかもしれません。そのうち聞いてみようと思います。
それにしても「苗木壹万本」というのもすごいことです。今の樹木の何本かはこの時のものだったりして。
投稿: あおやぎ | 2021/11/23 18:06
青柳健二さま
はじめまして、突然の書き込み失礼します。
2021/11/20、大輪から三峰口駅まで下るさなかに紅葉撮影を数年間しているものです。
大輪から三峯神社への赤い橋を渡った先に大きな杉(たぶん)の樹がありましてその下に「奉納記録の石塔」がありました。石に刻まれた文字を判別するのは容易ではありませんでしたが拡大して見てみると
「〇衲 苗木壹万本〇高砂講」と読めました(〇は判読不能)。
「三峯神社 高砂講」でググっててみたらこのブログにHitしました。写真を添付出来ると良かったのですが。
もし場違い、間違いでしたら破棄方々お手数をお掛けします。
投稿: たかあらとしひろ | 2021/11/23 14:38