【犬狼物語 其の三百九十九】千葉県船橋市 三峯神社
船橋駅から、趣のある仲通り商店会を抜けると突き当りに見えてくるのが、道祖神社や三峯神社の一角です。境内には、他に地蔵さんや愛染明王や馬頭観音も祀られています。
三峯神社の中には2対の像が社殿を守っています。社殿に近い1対は、狐のようです。でも、これは三峯神社前に置かれているので今は「狼」になった「狐」かもしれません。
そしてもう1対の像ですが、台座には「明治35年」と読める文字が刻まれています。体つきは左右とも似ているのですが、顔つきがまったくテイストの違う狼像です。違う石工が造ったのではないか、あるいは時代が違うのではないかと思わせます。実際、左の像の首から上は、付け替えられたような跡も見えます。石材の劣化度も違います。
詳しいことを知っている人はいないだろうかと思い、近所で聞き込みをしたら、ある70代くらいの住民は、「昔は講中があって、お参りも行ったことがあったが、今は聞かないなぁ、講はなくなったのでは」という。お札も収められているかは知らないそうです。
昔は、通りの角に牛乳屋さんがあって、そこのご主人が講元を務めていたそうですが、亡くなってしまったので、詳しいことはもうわからないそうです。
ところで、これもネット情報ですが、社殿の木鼻が、狼像らしい。言われて見れば、木鼻の左右に上半身が飛び出した、牙が表現された狼像らしきものが。木鼻に狼像は珍しいようです。
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