【犬狼物語 其の四百十一】東京都多摩市 瓜生御嶽神社のお犬さま(狼)像
東京都多摩市にある瓜生(うりゅう)御嶽神社を訪ねました。
京王永山・小田急永山の駅から、徒歩7~8分ほどのところにあります。
瓜生自治会館隣の参道を進み、石段を上った社殿の左わきには「御嶽神社再建記念碑」があって、この神社の由来を知ることができます。
「本社は、瓜生地区の鎮守として建立されたものである。昭和四十一年より開始された多摩ニュータウン開発と多摩土地区画整理事業のため、本社も仮移転を余儀なくされた。前記事業終了とともに、氏子の総意によって、元地への建替えが決定され、氏子を始め地区居住の多くの人達の浄財を集め建立されたものである。当地区の鎮守として鎮座させ、末永く地区の人々の平安と発展の御守護を願い、建立を記念してここに記す。 平成元年九月吉日」
狼信仰の神社の中では新しい神社です。社殿の両側に座っているお犬さま(狼)像も、 建立は平成元年(1989)9月です。
多摩ニュータウンは、多摩丘陵に開発された日本最大規模のニュータウン。事業が始まったのは1960年代です。神社はどこかに仮移転したようですが、その後ここに戻ってきました。「平成」の始まりからずっと地域を見守ってくれていた神社です。新しい「令和」になっても、この地域を見守り続けるでしょう。
犬像も、狼像も、「そこ」にあることが大切なのです。「そこ」とのつながりがあるからこその犬像であり、狼像なのではないでしょうか。土地と離れて物語を失った像は、たんなる石の塊です。
ところで、 御嶽神社、瓜生公園から南へ続く通りは桜並木にもなっているようです。
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