【犬狼物語 其の四百二十】東京都荒川区 諏方神社の三峯神社
荒川区、JR西日暮里駅から徒歩7分の諏方神社を参拝しました。境内には三峯神社があります。
ここは江戸有数の景勝地、日暮の里<ひぐらしの里>として有名だったそうです。
「古くは新堀または入堀と表記したが、江戸時代中期には日暮里と書くようになった。(略)日の暮れるのも忘れるということから「ひぐらしの里」とも呼ばれた。(略)諏訪神社境内は諏訪台と呼ばれ、眺望が良く、厄よけなどの願いを掛けて高い場所から皿などを投げる土器投かわらけなげの遊びが盛んに行われた。」(「錦絵で楽しむ江戸の名所」より)
西日暮里駅の横の高台に位置します。駅に近い方が公園になっていて、神社はもう少し南側にありました。江戸時代は、もっと眺望がよかったはずです。たしかに桜や紅葉も見れて、行楽にはもってこいの場所だったかもしれません。
この神社は、「諏訪」ではなく「諏方」とありますが、現在は全国で一万有余ある諏訪神社で、「諏方」を使っているのは3~4社だけらしい。「諏方」というのは、古い時代の表記らしいのですが、ここではずっとこの社名を続けているとのことです。
拝殿の右側に「三峯神社」の矢印があり、本殿の脇に祠がありました。そこからは、木々を通して西日暮里駅のホームがよく見えました。電車がやってきては、仕事帰りか、乗客が忙しく乗り降りしています。
ホームの横の高台に三峯神社(諏訪神社さえも)があることはほとんど知らないでしょう。都会を守るお犬さま(狼)として、火災除け・盗賊除けが期待されて勧請されたのでしょうが、今は、なんでしょうか。交通安全かもしれません。
そして諏方神社には、御嶽山大神の碑があるのですが、これは「木曽おんたけ山」だそうです。三峯神社とは反対側、拝殿に向かって左側の社務所を通り越した一角にありました。中央に「御嶽山大神」、左側に「三笠山大神」、右側には「八海山大神」とある石碑です。
奥の暗がりに、スポットライトのように光が当たって、ちょっとドキッとしました。
| 固定リンク
コメント