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2020/01/30

【犬狼物語 其の四百四十】新型コロナウイルスとお犬さま(狼)信仰

04img_4342(三峯神社)

04img_4441(三峯神社)

11_87a1607(木野山神社)

11_87a1646(木野山神社)

 

新型コロナウイルスによる肺炎は、世界中に広がりつつあります。先日は、武漢に渡航歴がない日本人の感染が確認されました。ヒト-ヒト感染の可能性が出てきました。

SARS〈サーズ〉の時も大変でしたが、あの時よりももっと大変になっている状況は、世界的に人の行き来が活発になっていることです。ウイルスは、そこを突いてきたかといった感じです。

とくに日本は、今年東京オリンピック・パラリンピックがあり、人の行き来は最高潮に達します。それまでにはなんとか収束してほしいですが、ある専門家は、オリンピックをまたぐかもしれない、と言っています。

日本で初めてコレラが発生したのは1822年(文政5年)でしたが、3回目の世界大流行時も日本まで達し、1858年(安政5年)から3年にわたって流行しました。

そのとき、東海道筋の東駿から伊豆にかけて、コレラ除けにお犬さまが用いられました。コレラ除けとして、三峯神社や御嶽神社のお犬さま信仰が流行ったのです。当時は、科学的知識に乏しく、神仏に祈るしかないと考えるのもしかたなかったのではないかと思います。

コレラは、「コロリ」と呼ばれ、コレラの流行は、この世のものではない異界からの魔物の仕業だと思われていたそうです。

高橋敏著『幕末狂乱 コレラがやって来た!』によれば、

「これを除去するために根源にいるであろう悪狐、アメリカ狐を退治しなければならない。異獣に勝てるのは狐の天敵の狼、山犬しかいない。そして狼を祭神ヤマトタケルの眷属(道案内)として祀る武州秩父の三峯神社に着目したのは、自然の成り行きであった。」

「安政五年(1858年)七月、安政大地震の恐怖未だ醒めやらぬ巨大都市の江戸市中を即死病コレラが襲った。」

「即死病コレラの猛威に、狐憑きの迷信が息を吹き返して、種々の憑きものの仕業と考える、いわゆるコレラ変じて狐狼狸なり、の流言がまことしやかに広まっていった。」

とのことです。

憑き物落としに効果があると言われた狼の遺骸(頭蓋骨など)の需要が高まり、狼が殺されることになりました。狼絶滅の原因は複数ありますが、これも一因だと言われています。狼信仰が盛んになって狼を絶滅に追い込んだというのも皮肉な話です。

また、岡山県高梁市の木野山神社も狼信仰の神社ですが、江戸後期から明治中期にかけて、コレラや腸チフスなどの疫病が流行した時に、病気を退治するものとして狼様が祀られました。

明治9年(1876)には木野山神社でも講社組織が作られました。明治12年、コレラが初夏~秋に大流行しています。「狼は虎よりも強い」という理由で、狼信仰(木野山神社)が山陽山陰四国地方に拡大していったようです。

このように、狼信仰と疫病の流行には深い関係があります。

肺炎の原因は、ウイルスだと知っているし、今の時代、狼信仰は流行らないとは思いますが、何が起こるかわからないのが今の時代です。

目に見えないもの、知らないものに対する恐怖から、デマや迷信が出たという事実は、福島第一原発の事故のときもあったくらいです。江戸や明治の話ではなく、つい最近の話です。専門家は「伝染病は恐怖心もいっしょに広がる」と言っています。 

 すでにいろんなデマが出始めています。事実、「新型肺炎はアメリカの陰謀だ」などというものがありますが、江戸時代「コロリは外国が毒を流したからだ」というデマと、何も変わってません。

 「お犬さま(狼)は新型肺炎除けになる」と言ったらデマですが、新型肺炎が収まってくれるようにお犬さま(狼)に祈願するのはアリでしょう。

 

 

 

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2020/01/29

「田園風景に癒される」のはどうしてか?

160108(ミュラー・リヤー錯視)

 

160108_2(富岡製糸場 ミュラー・リヤー錯視のaに相当)

 

160108_3(富岡製糸場資料館 ミュラー・リヤー錯視のbに相当)

 

07__mg_5436(ミュラー・リヤー錯視が働かない棚田の風景)

04__20200118062401(ミュラー・リヤー錯視が働かない棚田の風景)

 「田園風景に癒される」とは、よく聞くことだし、俺自身もそう感じています。どうしてなんでしょうか?

そこで「田園風景」とは真逆の都会の風景と比較してみます。何が違うのか。その違いが癒されるかどうかの違いではないかと考えてみるのです。

 

「ミュラー・リヤー錯視」というのがあります。「錯視」というのは視覚の錯覚のことです。

矢印みたいな図、見たことあるのではないでしょうか。aとb、軸の長さは同じなのですが、俺には明らかに右の方、bが長く見えます。

心理学実験に参加して、俺も自分の錯視量(実際の長さと、自分が同じだと感じた長さとの差)を測ったことがあります。個人的には、錯視量は少ないだろうと予想していましたが、なんと実験参加者16人の平均値よりも大きくなったのです。

一応俺も映像の仕事をしていて「見る」ことには自信があったし、ミュラー・リヤー錯視についても、あらかじめ知っていたので、この結果に驚きました。

と、言っても、錯視量が大きいからダメだという単純な話ではなく、錯視とはある意味、物を見るとき頭を働かせすぎている、脳が「忖度」しているともとれるわけで、そうしたほうが生き残る可能性が高くなる、環境に適応するための仕組みでもあるのだそうです。

ミャラー・リヤー錯視がなぜ起こるのか、今のところ定説がないとのことですが、ある研究者がやった実験で、都市に暮らしている人間ほど錯視量が多くなるというデータがあります。

人間が物を見るとき、同じものが奥にあってもそれほど小さく感じないということがあります。奥にあるなら小さく見えているはずだと無意識に判断して、だから実際よりも大きく感じさせてしまう。このように奥行の手がかりが多いほど、つまり遠近感が掴みやすい四角い建物に囲まれた人間ほどこの錯視を起こしやすいということは言えそうです。

建物外壁の写真が、「a」に当たり、建物内部の写真が「b」に当たります。

そう考えると、地方に行ってなく、町の中で撮影することが多かったので錯視量が多くなったのかもしれません。むしろ写真を撮るというのはファインダー越しにビルや建物を「良く見る」ことでもあるので、普通の人より錯視量が増えたと考えれば、納得できます。

もしそうなら、町に住んでいる人間を広々とした田園風景に連れていったとき、錯視量が変化するのかどうか、変化するとしたら、どれくらいの時間で、どのくらい変化するのか、興味がありますね。

「田園風景に癒される」と言われますが、どうして癒されるのか、という問題ともからんできそうな気がします。

錯視は人間が環境に適応するために脳で行っている活動であるなら、その活動が少なくて済むというのは脳の負担が減ることでしょう。脳があきらかに休めるのです。そういうことが「癒される」ことなのかもしれません。

 

 

 

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2020/01/28

【犬狼物語 其の四百三十八~四百三十九】埼玉県川越市 氷川神社内三峯&御嶽神社と、成田山川越別院本行院内出世稲荷の像

Img_9063(氷川神社 御嶽神社)

Img_9061(氷川神社 三峯神社の狐に見える像)

Img_9088(氷川神社 稲荷神社の狼に見える像)

Img_9101(成田山川越別院本行院 出世稲荷)

Img_9105(成田山川越別院本行院 出世稲荷の狐と狼像)

 

川越市の氷川神社・三峯神社&御嶽神社と、成田山川越別院(本行院)・出世稲荷を参拝。

氷川神社境内には、三峯神社と御嶽神社が鎮座します。三峯神社には、2対の像が控えていますが、どう見ても2対とも狐のようです。一方、近くには稲荷神社もあるのですが、どう見ても狼に見える像が控えています。

いつかのタイミングで、入れ替わったということはないんでしょうか?

また、川越別院の出世稲荷は、大本山成田山新勝寺のダキニ天を祀ってあるそうですが、ここに奉納されているたくさんの狐像に混じって、お犬さま像も置いてあります。

信仰という面からみたら、狐だろうが、狼だろうが、それほど区別をしていなくても当然かなとも思います。なんであろうと、奉納すること自体が大切なわけで。

 

 

 

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2020/01/27

ようやく今年(旧暦)の暦が使えます

Img_20200126_075336404

 

令和二年の「旧暦棚田ごよみ」です。25日が元日だったので、今日は、旧暦睦月(一月)三日です。

中国では「春節(チュンジエ)」と言って、めでたい休日でもあるのですが、今年は少し様子が違います。

例の新型コロナウイルスの影響で、多くの観光地は閉鎖され、旅行・移動も制限され、たいへんな状況になっています。日本政府は、武漢に残された日本人をチャーター機で「救出」するらしい。このウイルスのせいで、俺も実質的な被害を受けています。中国関係の仕事がなくなりそうなのです。

 

ところで、以前も書いたことですが、何とか今年、「全国犬像サミット」あるいは「全国犬狼像サミット」を開きたいなぁと。とりあえず、数カ所ですが、サミットに賛同していただいたところが、時間的・経済的負担にならないように、東京・渋谷(忠犬ハチ公)あたりで、一堂に会する会議のようなものからスタートする、といったことでしょうね。やれるとしたら。あるいは、忠犬タローの石岡市で開催という方法もありそうです。

それと、今年7月に浦和のギャラリー楽風で、狼像の写真展を開きます。その時、ちょうど知人の絵描さんも武蔵御嶽神社で狼絵の展示を行うそうなので、ふたりでコラボしようという話になっています。「山の狼・里の狼」展として。二つの展示情報が入ったチラシも作ります。

そして「東京狼」のテーマでの書籍出版に向けて、まだ行っていない、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県の狼像の取材をして、なんとか今年中に原稿をまとめたいと思っています。

 

これが今年(旧暦)の抱負です。

 

 

 

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2020/01/26

伝統の獅子舞「採青(ツァイチン)」

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掲載した写真は、数年前、春節のときに横浜中華街で撮影した、商売繁盛や五穀豊穣を祈っての伝統の獅子舞「採青(ツァイチン)」です。

白・黄などの5頭の獅子が5コースに分かれて、中華街全域を巡ります。

力強い銅鑼と太鼓に合わせて、獅子が激しく踊ります。最後は後ろ足で立って伸び上がり、店先に吊るされた祝儀袋の「ホンパオ(紅包)」をくわえて取ります。店によっては、ホンパオの代わりにモチだったり、レタスだったりしました。

 

 

 

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2020/01/25

今日は旧暦一月一日(旧正月・春節)

200124

新年快乐! 身体健康! 恭喜发财! 

今日は旧暦一月一日(旧正月・春節)。今年もよろしくお願いいたします。

旧正月を、沖縄では「ソーグヮチ」、中国では「チュンジエ(春節)」、ベトナムでは「テト(節)」、韓国では「「ソルラル」といいます。

 

 

 

 

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2020/01/22

楽風の瓦屋根葺き替え工事(02)北面の屋根

 

先日は、埼玉県さいたま市浦和区にある 日本茶喫茶・ギャラリー楽風の瓦屋根葺き替え工事(01)南面をアップしましたが、今日は(02)北面の屋根の作業様子です。

1/14(火)~24(金) 、工事に伴い休業中。(天候により変更の可能性あり)

 

 

 

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2020/01/20

今日から二十四節気「大寒」、七十二候「款冬華(ふきのはなさく)」

 

今日からは二十四節気の「大寒」、七十二候「款冬華」です。

二十四節気第24番目が「大寒」。寒さが一番厳しい時期です。でもこの暖かさは何でしょうか? 昨日は、さいたま市の大宮公園にヴィーノを連れて散歩に行きましたが、日中は12度くらいまで上がって、まるで春が来たようです。ヴィーノもじっと春の兆しを見つめているようでした。

今年は暖冬だと言っていますが、本当にそうですね。これだけの暖冬は、今までなかったのではないでしょうか。

「大寒」はもはや暦の上だけの話です。でも、もともと「大寒」にあまり暗さを感じないのは、次に「立春」を控えているからでしょうか。

寒さも極まれば、あとはだんだん暖かくなるだけ。その春への期待も込められているからかもしれません。

 

 

 

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2020/01/17

日本茶喫茶・ギャラリー楽風の屋根瓦の葺き替え工事始まる

 

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埼玉県さいたま市浦和区にある 日本茶喫茶・ギャラリー楽風は、2020年1月14日(火)~24日(金)まで休業中です。(天候により変更の可能性あり) 

楽風の建物は旧中仙に面した青山茶舗のお茶の保管倉庫として使われていたもので、1階を喫茶、2階をギャラリーとして1991年にオープンしました。ここで俺は過去数回写真展を開かせてもらっています。

ギャラリー部分の壁が土壁で畳敷き、アジア・日本の風景の写真展が多かったので相性は良かったのです。俺の写真よりも、この土壁を誉めるお客さんも少なくありませんでした。いや、実際建物自体の価値は高いのです。

そして今回、2階の瓦屋根葺き替え工事を行うことになりました。

1月14日には足場が組まれ、16日からは、実際に瓦や瓦の下の土を下ろす作業が始まりました。楽風の建物は貴重な文化遺産なので、昔の瓦葺の屋根がどうなっているのか、そしてそれをどのように新しいものにしていくのか興味があったし、青山さんの希望もあって一連の工事を記録することにしました。

とりあえずは、16日の南面の屋根の作業の様子をアップします。

 

(2020年1月22日、(02)北面の屋根の作業をアップしました)

 

 

 

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2020/01/15

オリジナル音楽アルバム『棚田水景』『ASIAGE 1』『ASIAGE MARCH』

Asiage_1 Asiagemarch Photo_20200115095901

 

オリジナル音楽アルバム『ASIAGE 1』『ASIAGE MARCH』『棚田水景』を久しぶりに購入していただきました。数年ぶりではないでしょうか。

もともとは自分の写真展のために作曲したBGMでしたが写真よりも好評のときも(苦笑)。パソコンで作った民族音楽ふう曲が主で(とくにASIAGEは)、エスニックなサウンドだと思っています。(だから自分の写真展で流したわけですが)

こちらのページからサンプル曲の一部が聴けます。

http://www.asia-photo.net/asiage/asiage.html

久しぶりで聴き直してみると、よくこんな曲が作れたなぁと凝ったものもあって、自分で驚いています。

90年代は、テープでしたが、そのうちCDになり、そして今はデータ販売です。これも時代の流れを感じます。

前回、新曲を出したのが数年前でしょうか。これはヴィーノを歌ったものです。主人を思う犬の立場(?)で作った曲です。YouTubeにアップしています。

https://youtu.be/uXRQ7WPCHxo 

久しく作曲はしていませんが、たまに脳内に音楽が聴こえてくることがあります。耳鳴りと言えば、耳鳴りかもしれません。耳鳴りを譜面にすると音楽になる、といった感じでしょうか。これも無意識からのメッセージで、「夢」や「写真表現」と基本は同じと言ってもいいでしょう。

 

 

 

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2020/01/14

【犬狼物語 其の四百三十六~四百三十七】東京都台東区 下谷三峯神社&小野照崎神社の三峯・御嶽神社のお犬さま

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東京都台東区の下谷三峯神社と小野照崎神社の三峯・御嶽神社を参拝しました。

夜のお犬さまです。提灯の明かりがある正月ならではの姿。夜こそはお犬さまが動き出す時間です。

以前の記事は、【犬狼物語 其の百五十九~百六十】でどうぞ。

 

 

 

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2020/01/10

【犬狼物語 其の四百三十四~四百三十五】埼玉県蓮田市 閏戸 久伊豆神社の御嶽社&埼玉県上尾市 瓦葺 氷川神社の三峯神社

Img_8840(閏戸 久伊豆神社)

Img_8874(閏戸 久伊豆神社の御嶽社)

Img_8857(閏戸 久伊豆神社の獅子頭)

Img_8854(閏戸 久伊豆神社の獅子頭)

Img_8921(瓦葺 氷川神社)

Img_8933(瓦葺 氷川神社の三峯神社)

 

狼信仰の神社を参拝。 

埼玉県蓮田市の閏戸 久伊豆神社の御嶽社と上尾市の瓦葺 氷川神社の三峯神社の記録写真をアップしておきます。

 かつて閏戸 久伊豆神社は2社あって、旧122号線を挟んで「東の宮」「西の宮」が祀られていました。現在の神社は「西の宮」です。

 境内には、御嶽社が祀られていて、他に、石の獅子頭が残されています。

 

 

 

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2020/01/09

【犬狼物語 其の四百三十一~四百三十三】埼玉県伊奈町 小針神社&小室氷川神社の御嶽社&白岡市 白岡八幡宮の三峰神社

Img_8783(小針神社の御嶽山)

Img_8915(小室氷川神社)

Img_8895(小室氷川神社の御嶽社)

Img_8832(白岡八幡宮)

Img_8826(白岡八幡宮の社殿)

Img_8818(白岡八幡宮の三峰神社)

Img_8802(白岡八幡宮の神馬神社)

Img_8798(白岡八幡宮)

 

埼玉県伊奈町と白岡市の狼信仰の神社を参拝。

伊奈町の小針神社と小室氷川神社の御嶽社、白岡市の白岡八幡宮の三峰神社の記録写真をアップしておきます。

 

 

 

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【犬狼物語 其の四百三十】埼玉県朝霞市 岡 氷川神社の御嶽山神社

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埼玉県朝霞市の岡 氷川神社の御嶽山神社を参拝しました。

氷川神社は、岡村・根岸村・溝沼三村の鎮守として祀られていたそうです。

境内社として、八幡神社・三宝荒神社・水天宮・稲荷神社・猿田彦大神・菅原神社・天満宮・須賀神社・御嶽山神社がずらりと並んでいます。

御嶽山神社の碑の隣の立て札には、

「本社は奈良の芳野山系に位置する金峰山の蔵王堂の中心する聖地で平安時代に開山された火除け・家運隆昌・五穀豊穣の神とされています」

とあります。青梅市の武蔵御嶽神社は、奈良時代、金剛蔵王権現を安置して蔵王信仰の中心となり、鎌倉時代は、「金峰山御嶽蔵王権現」として武将たちに信仰されました。

神社の関係者の話では、明治39年の神社合祀政策によって各地に祀られていた神社を合祀したそうで、この御嶽山神社がもともとどこの集落にあったか、今ではわからないそうです。

少なくとも、岡地区には現在御嶽講はないそうです。もしあるとしたら、溝沼地区に御嶽講があるかもしれないとのことでした。

ところで、立て札の下に置かれていた茶褐色の石には、「御嶽」の文字が見えましたが、これは気になりました。

 

 

 

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2020/01/08

#IranianCulturalSites というハッシュタグ

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イランとアメリカの緊張が高まっています。イランの文化施設も攻撃対象だとトランプが言い出したのを受けて、Twtterでは、#IranianCulturalSites というハッシュタグが立ち上がりました。多くの人がイランの美しい建築物や風景をシェアしています。 

トランプがそんなことをしたら、バーミアン遺跡の仏像を破壊したタリバンと同じ。でも、この何年かを見ていると、本当にそうするのではないかと感じさせる人物ではあります。

 

 

 

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2020/01/07

まなびJAPANの連載「狼信仰」第10回:東北の山津見神社

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まなびJAPANの連載「狼信仰」の第10回は、「東北の山津見神社 」です。飯舘村に本社が鎮座する山津見神社は、狼(御眷属)の天井画で有名です。詳しくは、こちらでお読みください。

https://manabi-japan.jp/culture/20191231_17504/ 

 

 

 

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2020/01/06

今日から二十四節気「小寒」、初候「芹乃栄(せりすなわちさかう)」

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今日からは二十四節気「小寒」、七十二候「芹乃栄」です。

寒さが最も厳しくなる季節「寒の入り」に突入です。七十二候「芹乃栄」は「芹がよく生育する」などといった意味です。

とは言え、今年は暖冬のようです、今のところ。年末年始にかけてまったく「小寒」を感じさせません。こんなに暖かい正月はあったかなと思うくらいです。

でも暖冬のときは1月、2月に大雪になることもあります。気を付けないといけません。

写真は、昔撮った長野県長野市信州新町の塩本の棚田です。 

 

 

 

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2020/01/05

【犬狼物語 其の四百二十七~四百二十九】東京都板橋区 蓮根 氷川神社&志村 熊野神社の御嶽社&西 熊野神社の三峯神社

287a1184(蓮根 氷川神社の御嶽山)

287a1168(蓮根 氷川神社の古い稲荷社)

287a1147(蓮根 氷川神社の狛犬)

287a1226(志村 熊野神社の御嶽神社)

287a1218(志村 熊野神社の稲荷神社狛狐)

287a1235(志村城跡)

287a1262(西 熊野神社)

287a1265(西 熊野神社の狛犬)

 

御嶽神社と三峯神社を探しての神社巡りですが、狼像はなくてもいろんな発見があって、記録としてブログに掲載しておきます。

蓮根 氷川神社の御嶽山

志村 熊野神社の御嶽神社

西 熊野神社の三峯神社

この3社とも都営三田線の志村三丁目駅から徒歩20分圏内に鎮座します。

蓮根 氷川神社は、駅の北西方向にあります。御嶽山は塚の上に石祠が建っていました。狛犬のような像が対ではなく1体だけいましたが、狼像ではなさそうです。御嶽社・稲荷社は坂下3丁目にあったものを昭和10年に遷座したようです。 稲荷社の祠がまた古いんです。これだけの祠を見たことがありません。 

志村 熊野神社は駅の南側です。距離的には近くだと思っていましたが、高台にあるので、駅から急坂を上らなくてはなりません。熊野神社の境内、社殿の右側には数柱祀られた社があって、御嶽神社もその中に祀られていました。像が置いてありましたが、これは稲荷社の狛狐のようです。狼像はありません。

境内には他に、「志村城跡」の碑が建っていました。

西熊野神社はさらに南へ10分ほど坂を下った場所にあります。道の角にありますが、鳥居からして新しいようです。これもどこからか遷座したのかもしれません。ここの解説看板には「三峯神社は大正五年(一九一六)頃に現在の前野町五丁目十番にあった「一夜塚」から遷した」とあって、いっしょに三峯神社が祀られているらしいのですが、どれがそうなのかはわかりませんでした。

そのかわりかっこいい虎のようなレリーフの石(灯籠か?)が置いてありました。それと狛犬が独特で、四角いスイカが話題になりましたが、そんな感じがする四角の型にはめたような狛犬です。

 

 

 

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2020/01/04

【犬狼物語 其の四百二十六】東京都板橋区 西台 天祖神社の1対の狼像

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東京都板橋区西台の天祖神社を参拝しました。

鳥居をくぐると、境内は下り宮になっていて、奥の正面に社殿が見えます。
階段を下りたところに御嶽(おんたけ)神社があります。石祠の前で、高さ約30cmの一対のお犬さまが護っています。

左側に立つ阿形と思われるお犬さまのマズルは失われています。

だいたい、1対のうち阿形のマズルが無くなっているお犬さま像が多い印象があります。たとえば千住神社のお犬さまもそうだったと思うし、やっぱり、口を開けていると空間ができて、強度的に弱くなってしまうからでしょうか。

 

 

 

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2020/01/02

【犬狼物語 其の四百二十五】東京都板橋区 桜川御嶽神社 お犬さま(狼)が動き出すとき

先日参拝した板橋区 桜川御嶽神社ですが、大晦日の夕方再び参拝しました。

正月用の提灯が飾り付けてあったので、この灯りでお犬さま(狼像)を撮影したいと思ったからです。

大晦日の夕方には大風が吹き、提灯の明かりが揺れて、まるでお犬さまが動き出したようでした。

お犬さまに導かれて異界へと一歩踏み込みます。そこは茫漠たる無意識の世界です。

新年を迎え、自分がどういうふうに生きていくのか、未来へのメッセージを探す場所、そこは夢の世界と似ています。 

 

《TOKYO WOLF》

The Ōkami Shinkō, the Wolf Faith in Tokyo.

The wolf faith in Japan has its roots in a reverence for the gods that protected farms.

 

 

 

 

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2020/01/01

令和二年元旦、旧暦では十二月七日、二十四節気「冬至」、末候「雪下出麦(ゆきわりて むぎ のびる)」

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本日、令和二年元旦ですが、旧暦では師走(十二月)七日で、元旦まであと25日あります。二十四節気は「冬至」、末候「雪下出麦(ゆきわりて むぎ のびる)」です。

NHKでキーンドナルドさんのインタビューが放映されていましたが、そのなかで東日本大震災がきっかけで日本国籍を取得したこと、そして、大震災で「山河」は変わってしまいましたが、「言葉」だけは残るという話がありました。「言葉」は、「物語(小説)」ということでもあるようです。

最近、ますます「物語」の大切さを思います。個人的な「自分なりの物語」と、もっと広い「その土地の物語」とでもいうんでしょうか。

「自分なりの物語」では、過去の物語は「思い出」で、未来の物語は「希望」と言い換えることができるかもしれません。思い出と希望で生きていけるという話は、極限状態に陥った人たちの話にもよく出てきます。

そして「その土地の物語」の場合、もし、物語がなくなってしまったら、その土地は人々の意識から消滅するような気がします。例えば地名などはいい例かもしれません。やたら小ぎれいな地名に変わってしまい、過去と切り離された砂上の楼閣状態です。もちろん、あと200年くらいたてば、また新しい地名の物語は生まれるんでしょうけど。いったん消滅した物語を取りもどすことはおそらくできないでしょう。

 よく引き合いにだすのですが、山形県上山市に「狼石」というものがあります。アダムスキー型の円盤状の巨石なのですが、この石には、狼にまつわる物語が残っています。

岩から150mほど離れたところには巨大な太陽光発電所のパネルが敷き詰められています。これもひとつの物語ですが、俺には、この狼岩がパネルの浸食を押さえているように感じます。

なぜなら、もし、この石の物語が失われてしまったら、これは「狼石」ではなくて、単なる石になります。単なる石であれば、砕いて道路の敷石にでもしてしまえるわけです。石を撤去して、ここにも太陽光発電のパネルを敷くことができます。

でも、現状それはやりづらい。やりづらい理由の一つは、狼(別に狼じゃなくてもいいのですが)にまつわる物語があるということではないかなと思うのです。

 都会の狼像を探して歩いているときも、そのことが気になります。狼信仰という物語があって、この像は残されているんだなと思うこともあるからです。

首が取れたり、胴体が割れたりしても、捨てられるようなことはなく、その土地に置いてあるのを見ると、やっぱり物語を感じるのです。単なる石の塊ではありません。その石像の先に広がる目に見えない世界に想像が及ぶのです。

 

 

 

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