【犬狼物語 其の四百四十四~四百四十五】東京都北区 十条御嶽神社(武州御嶽神社)&稲付香取神社の御嶽社
東京都北区の十条御嶽神社(武州御嶽神社)を参拝しました。環七沿いに鎮座します。
昭和16年、王子第三小学校門前から移転しました。
記念碑には、このようにあります。
「今ヨリ二百餘年前現東京府西多摩郡三田村ニ 大名持神 少彦名神 ヲ奉祀シタル御嶽神社ノ分祀ニシテ 武藏國内ノ農民ハ家内安全五穀豐穣ノ守護神トシテ崇拜ス (略)・・・」
祠の前には1対の狛犬が護っていますが、これは普通の狛犬です。狼像ではありません。
もうひとつ、祠側に1対の台座が残されているのですが、なにか、石像が立っていたらしい。壊れたのか、撤去したのかわかりませんが、じゃっかんその痕跡らしい石の塊が残っています。
もしかしたらお犬さまの像だったのかと期待も膨らみ、境内にひっそりと置かれているのではないかと思って探してみましたが、ありませんでした。
その代わり見つけたのが「国威宣揚」の碑。「紀元二千六百年記念」とありますね。昭和15年(1940)に神武天皇即位紀元(皇紀)二千六百年を祝った記念碑のようです。
もう一社、十条御嶽神社から徒歩25分。赤羽駅方向に、住宅街の狭い道路を進んでいくと、稲付香取神社の鳥居が。急な階段が続いていて、登りきると境内です。電車が走る線路や住宅街が眼下に広がっていて、高台に鎮座するのが一目瞭然。
本殿は慶安3年、上野東照宮の内陣を移築したと言われています。
拝殿の左側に、境内社4社を祀った社が建っています。その中に御嶽社もありました。
境内には北区内では珍しい「力石」が7個奉納されています。「さし石」とありますが、「さす」とは、両手で物を上にあげて持つ意味だそうで、力石を「さし石」とも呼ぶところがあるらしい。
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