【犬狼物語 其の四百七十三~四百七十四】埼玉県志木市 羽根倉浅間神社の御嶽神社&産財氷川神社の御嶽神社
埼玉県志木市の羽根倉浅間神社内の御嶽神社と、産財氷川神社内の御嶽神社を参拝しました。
羽根倉浅間神社は、荒川右岸の土手下に鎮座します。境内には浅間神社の社殿のほか、富士塚や、稲荷神社など多くの摂末社もあり、その中に御嶽神社もあります。
ここは浅間神社なので、社殿前の狛犬はサルで、左側には黒ボク(富士山の溶岩)を使った大きな富士塚があります。一番てっぺんに白い碑が見えて印象的です。
解説看板によると、富士信仰に基づいて明治時代に築造された富士塚です。明治13年に荒川河川敷に高さ約10mの塚が築造されましたが、昭和4年ころ、河川改修事業で、堤内に移転し、さらに県道改修事業のため、昭和45年に現在地に移転しました。
その富士塚を見上げるような位置に、御嶽神社の祠があります。
祠の中には、きちんとお犬さまのお札が祀られ、両側にはお犬さまの像が控えています。お犬さまのお札と像がセットで見たのは初めてかもしれません。
お犬さまのお札は、武蔵御嶽神社のお犬さまで、ビニールで包まれてて古さはわかりませんが、もしかしたら今でも御嶽講が存在しているのではないかなと思わせます。
たまたま境内のベンチに腰かけていたおじさんがいたので、聞いてみましたが、富士講については知っていましたが(今でも講があるかは聞き漏らしました)、御嶽講については「そんなものがあるんですか?」という返事でした。
浅間神社から1kmほど下ると、産財氷川神社が鎮座します。境内は広々としていて、ここももしかしたら移転してきた比較的新しい神社かもしれません。
社殿の左奥、荒川の堤下には、鳥居があって、3社ほどの祠があります。この中に御嶽神社があるようです。
右の祠を覗くとお犬さまかもしれない像がありました。頭の部分はすでに無くなっているので、狛狐かもしれませんが、よくわかりません。
右側には仏頭も置かれていましたが、それをたてかけてあるのが、どうも同じ石質なので、お犬さま像の1対の片割れの像の残骸らしく思えました。
詳しいことは今後調べるとして、御嶽信仰の痕跡は見ることができました。
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コメント
まるこばさん
コメント、ありがとうございます。
産財氷川神社の壊れた像は、狼に見えました。もう少し形が残っていれば、立派なお犬さま像だったろうと思います。
御嶽講は機能しているのかどうか、自分も知りたいです。もし、宮司さんに話を伺えたら教えてください。
投稿: あおやぎ | 2020/10/12 05:48
先日、こちらのブログを参考に志木~朝霞の神社を巡ってみました。
産財氷川神社に隣接する築山は明治25年築造の御嶽山でした。頭の欠けた石像も尻尾の様子からオオカミで間違いないと思います。しっかりとした御嶽信仰があったのですね。
神社の隣のお宅が宮司さんではないかと思うのですが、お話を伺ってみたいものです。
投稿: まるこば | 2020/10/11 20:52