【犬狼物語 其の四百九十五】東京都渋谷区 代々木八幡 出世稲荷社の狼像
代々木八幡神社を再訪しました。
今、新型コロナ退散祈願で八幡神社拝殿前に茅の輪が設けられ、次から次に参拝者が来ます。
代々木八幡の本殿の右側に出世稲荷社があります。出世稲荷社の案内板にはこのようにありました。
「第二次大戦末期の昭和二十年(一九四五)五月二十五日夜、このあたりは米軍の空襲により大きな被害を受けた。幸い神社は焼け残ったが、周辺は一面焼け野原となり、その焼跡には家々で祀っていた稲荷社の祠や神使の狐などが無惨な姿をさらしていた。それらを放置しておくのはもったいないと、有志の人々が拾い集め、合祀したのがこの稲荷社の最初で戦災の記憶と平和の大切さを偲ぶよすがともなっている。」
真っ赤な鳥居をくぐります。赤いよだれかけをかけた狐像がたくさんいました。稲荷神社といえば、狐像。前回、この中に一体だけ狼像があるとの情報で、探しに来ました。相変わらずその1体は健在です。
これも空襲で焼け残った像なのかもしれません。三峯か御嶽関係の神社のお犬さまとしてどこかに置かれていた狼像ではないでしょうか。
ところでここは、「代々木八幡遺跡」でもあって、復元された縄文時代の竪穴式住居や、出土した土器などが陳列館に展示されています。
昭和25年に発掘調査が行われました。そのとき多くの土器や石器とともに縄文時代の住居跡が発見されました。 今から約5000年前には、神社のあるこのあたりの丘陵地は集落だったようです。
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