【犬狼物語 其の五百一~五百二】長野県原村 中新田と菖蒲沢の狼像
長野県富士見町で開催されている「よみがえるニホンオオカミ展」のことについては昨日書きましたが、ついでに隣村、原村の中新田と菖蒲沢の狼像を訪ねました。
ひとつは中新田の集落のはずれにある金毘羅大権現の碑の隣にいます。狼像の割には全体的に丸っこい体形です。なので、あばらの表現は見えません。犬像のように見えます。ただ前足のところには「三峯山」の文字が見えるので狼像で間違いなさそうです。
歯並びのいい口を半開きにしています。どことなくユーモラスな雰囲気が漂っていますが、やっぱり体形が影響しているのでしょうか。
後ろから見ると、ますすますお尻の丸さがいい感じで、尻尾は左側、足元を回り込むように前に延びていますが、これがそのまま台座になっています。
もうひとつは、3年ほど前、一度探して見つからなかった菖蒲沢の狼像です。こちらは下平さんに案内してもらいました。あとでわかりましたが、前回探していた場所からわずか50mほどしか離れていませんでした。
鳥居が3つ立っています。「稲荷社」「お鍬社」、もうひとつは扁額無しです。その後ろには複数の祠があります。どの祠も苔むして古そうです。
狼像は右側の端にありました。こちらは細身の締まった体形で、じゃっかん狐のような線の細さも感じます。顎当たりの渦巻きは鬣の表現とみることもできそうなので、やっぱり狼なんでしょう。
割合ふたつとも近くにあるのに、まったく雰囲気が違うのも、また面白いと思います。
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コメント
河内久美子さま
コメント、ありがとうございます。
お問い合わせは、『オオカミは大神』の本のことでしょうか。
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よろしくお願いいたします。
投稿: あおやぎ | 2020/08/11 07:11
普段東京に住んでいる為 富士見市で開催していたニホンオオカミ展に行かれなくて残念でした。 ので 大原大神 と言う 各地を訪ねて まつわる神社の狼像の本を 読みたいのですが 宜しくお願い致します。
投稿: 河内 久美子 | 2020/08/10 19:13