葛西神社の葛西金町富士
葛西神社を参拝しました。ここに富士社(塚)があります。「葛西金町富士」と呼ばれるものです。
本殿の後ろ側にちょっとした杜があって、薄暗いところに富士塚はあります。頂上に立つ「富士大神」の碑がぽっかりと浮かんで見えます。途中には合目石も立っていて、小さい富士塚ながら「登山」を意識させる造りになっています。
築造は明治末期ですが、昭和になって江戸川改修工事があり、葛西神社の社殿の移動とともに富士塚も移されました。その時富士塚が削られたそうで、本来はもっと大きな富士塚だったようです。
またこの神社には、石造鳥居が残っていて、下には1対の狛犬があります。「宝暦十三年」の刻銘がある区内に現存する最古の石造鳥居です。これはかつて、江戸川堤に面した正面鳥居だったようです。今は、嘉永七年の大鳥居が新道に立っています。
また、「葛西神社鍾馗石像」は区指定有形民俗文化財になっています。「元禄八」の銘があります。金町村の念仏講の人たちが悪魔降伏を願って建てたものです。鍾馗は、疫鬼を退け、魔を除く神として信仰されました。鍾馗の絵は、室町時代にさかのぼって見られますが、石造は珍しいものだそうです。
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