【犬狼物語 其の五百四十二】千葉県取手市 八坂神社の三峯神社
『オオカミは大神2』では紹介しきれない狼(お犬さま)像がまだたくさんあるので、少しづつアップしていきます。
取手市の繁華街らしい通りを進んでいくと、目的の八坂神社は県道11号線に面していて、一の鳥居の両脇に溶岩を盛った獅子山 があり、相対しています。獅子山は高さが4~5mほどあって、狛犬を見上げるかっこうです。
石畳の参道を30mほど進むと手水舎があり、そのそばに三峯神社の社が建っています。その中に一対のあ・うんの白い狼像が祀られていました。左右とも高さは15cmくらいですが、右側の、あ形の狼像は、目と歯が赤っぽく色を塗られています。細工が細かく小さいながら迫力があります。
三峯神社について八坂神社の宮司にお尋ねすることができました。
三峯神社の関係者は、毎年三峯にお参りに行っています。ただし、それは三峯講というのではないそうです。
八坂神社では8月1日~3日に行われる例大祭が盛大で、神輿は80名を超える担ぎ手により担ぎあげられ 「関東三大御神輿」とも呼ばれています。町内が三つの地区に分かれていますが、お祭りの当番にあたる年、3つの地区を代表して、代参という形で三峯神社の本山に詣でることになっているそうです。当番が周ってくる3年に1回、代参でお札をいただいてくるわけです。
史料はないので、三峯神社がいつできたか、何のために勧請されたかはわからないといいますが、ここはもともと宿場町、水戸街道の取手宿でした。表通りは商店街で大店がたくさんありました。
ここ八坂神社自体も由緒ある神社で、明治三十六年(1903)に再建された本殿は、一間社流造、建物全体に精巧な彫刻が施されていて、取手市の指定文化財になっているほどです。
彫刻は日本神話を主題にして彫られていますが、本殿の西面の胴羽目には、日本武尊による東征の彫刻 、東面は三韓征伐を行った神功皇后の彫刻 、南面には天照大神の「天の岩戸」伝説の彫刻もあります。全面彫刻の本殿は素晴らしいものです。
この神社自体が400年の歴史を持っています。三峯神社もその中で大事な地域の守り神であり続けてきたようです。
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