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2021/09/24

【犬狼物語 其の五百七十七】東京都目黒区 目黒不動尊の都内で一番古い犬像

Img_4200(仁王門前の父子犬像)

Img_4204(仁王門前の母子犬像)

Img_4207(仁王門前の母子犬像の子犬像)

Img_4341(秩父三峯神社の狼像)

Img_4184(前不動堂前の犬像)

Img_4181(男坂階段の親子犬像)

_mg_0818(「独鈷の瀧」背後の親子犬像)

 

都内で一番古い犬像は、先日紹介した、都内で一番古い狛犬がある同じ東京都目黒区の目黒不動・瀧泉寺にあります。仁王門前の1対の犬像です。両方とも子犬を抱えています。文久2年(1862年)奉納。(ちなみに、全国で一番古い犬像は、成田市の成田不動妙見宮前のものだそうで、正徳元年(1711年)奉納)

顔つきが三峯神社の文化7年(1810)奉納の狼像と似ていなくもありません。耳は垂れていますが。犬像は52年後の作となります。影響はあるのでしょうか。

「独鈷の瀧」のさらに西側の前不動堂前にも、首を垂れて畏まって控える1対の犬像があります。地主神の神使といわれる和犬像ですが、じゃっかんあばらの表現もあって、狼像の影響もあるようです。これも、文久2年作という情報があります。

境内には弘法大師ゆかりの犬像、地主神の神使の犬像など、多くの犬像があることで有名です。とくに「親子」がテーマであるらしい。ただ由来がはっきりしたものではないようです。寺でもわからないようだし、ネットで調べても、「これだ」という理由は見つかりません。

「仏の慈悲・慈愛とか、子孫繁栄とかいったものを象徴しているのかも知れない」(神使の館より)という推理は納得できるものです。

日本各地には「犬」、「女」、「水」が関係する場合も多くあります。雨の予知や水場の発見など、犬の持つ鋭い嗅覚が人間には神秘的にも見えたようです。それと、犬が楽にお産をすることなどから、安産の神様になったりします。

いろんな願いが重なり結果としてここに親子の犬像が多くなったのかもしれません。

 

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