【犬狼物語 其の五百八十六】鳥取県琴浦町 豊榮神社
琴浦町の豊榮神社を参拝しました。
山陰自動車道の琴浦船上山ICで降りて、約2km南下すると社叢が見えてきて、左折して神社に近づきます。
豊榮神社は「因幡伯耆國 開運八社巡り」の巡拝地のひとつだそうで、案内板がちゃんと立っています。
神社は、広々とした田畑の中にありました。
御祭神は句句逎馳命・事代主命・倉稲魂命・素戔嗚命・品陀別命。
鳥居を入ると、左右に石灯籠、次に明治31年奉納の出雲式座型の狛犬 、そして高さ約70cmの狼像。昭和12年5月に奉納されたものですが「金婚記念」とあます。
右側の「あ」像の口には硬貨が挟まれていました。
狼の喉に挟まった棘を取ってあげたら、恩返しされたという狼報恩譚を思い出し、硬貨を取り除いてあげたほうが御利益があるのかも、などとも。でも、この場合は取らなくても大丈夫でしょう。
この狼像は来待石製だそうで、この「来待石」は、宍道湖の南岸に分布する、火山堆積物が海底に堆積してできた「凝灰質砂岩」です。だからざらざらして、脆いようにも感じます。
これを「狐像」と書いているHPやブログもありますが、倉稲魂命が祀られているからでしょうか。でも狼像に詳しい人たちのブログや、実際この石像には牙の表現があるので、狼像で間違いと思われます。
また、境内には、明治35年の自然石に彫られた双体神立像の彫刻がありました。
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