明日は大晦日(旧暦)
明日(2022年1月31日)は、いよいよ大晦日です。もちろん旧暦の。
中国、韓国、ベトナム、台湾では旧暦の連休に入っているようです。例年この大晦日あたりは里帰りする人たちで移動ラッシュが起こっていたようですが、今年はどうでしょうか。新型コロナ・オミクロン株の感染拡大で、移動の規制がされているのかもしれません。
上に掲載の暦は、日本で最後の旧暦の暦です。国立科学博物館で展示されています。
明治5年の12月3日が、明治6年1月1日になりました。なので、これが日本で使われた最後の太陰太陽暦(旧暦)ということです。
でも、俺たちは「旧暦棚田ごよみ」を10年前から発行しているし、「最後の」という表現は、「公的な」という但し書きも必要でしょう。「旧暦棚田ごよみ」は冗談としても、実際、明治6年以降も、しばらくは公的ではない太陰太陽暦が使われていたようです。「おばけ歴」も出回ったそうです。
明治時代になってから役人の給料は年俸制から月給制に変わりましたが、明治6年は閏月が入った13か月の予定。12月に「翌年」にしてしまったので、政府は12月分の給料と、翌年の「閏月」の分、合計2か月分の給料を払わなくてよくなったということです。
外国の新聞にも日本の改暦についてのニュースが掲載されていて、人々は突然の改暦で混乱しているが、楽しんでいるようだと書かれていたようです。
それと「おばけ暦」という作者不明の暦が出回ったらしい。当局の許可ない暦は違法です。でも人気があったらしい。
というのも、政府の発行した新暦には「暦注」がかかれていなかったからです。科学的ではないという理由で、迷信や占いなどの「暦注」がなかった。庶民の不満は高かったんですね。
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