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2022/02/27

ウクライナ侵攻のプーチン

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力を持った者が、やりたい放題する、力による現状変更は絶対許すことはできません。しかも「核」で脅すって、いつの時代だ?と驚くばかりです。脅すばかりではなく、本当に使ってしまうのではないかという危なさを感じます。

ここにいたっては、プーチンを排除するために、ウクライナ人だけではなく、痛み・混乱は我慢しなければならない、日本人もその覚悟はしないといけないのではと思います。

プーチンの言い分は、NATOがこれ以上東に延びるのを阻止する、ウクライナはもともと同じ民族だから、ウクライナの現政権は民衆を虐げているからそれを助けるためなどと言っていますが、これは表向きの大義であって、もっと下世話な理由なのではないかと思います。

どんなに権力を持とうが、単なるおっさんです。だから自分の身は可愛いし、死にたくない。とくに、イラクのフセイン、リビアのカダフィなど、独裁者がどんな惨めな末路を迎えるか、じゅうじゅう承知していると思います。

どんなたいそうな大義名分を掲げようとも、死にたくないから、という生き物としての戦い、そう考えるとこの非論理的な行動も少しは理解できるかもしれません。

反プーチンの敵を暗殺や粛清し、自分が権力を失なったときの状態を怖がっているのは間違いありません。権力が強くなればなるほど、いつ首を取られるかと戦々恐々とし、さらに強権になっていかざるをえない。

やたらマッチョな肉体を誇示するのも、心理学的なところからいえば、弱いからこその見せかけであり、それは、「弱い犬ほどよく吠える」という諺そのものです。狂人としかみえなくなったプーチンの今の姿はそれを表しているように思います。

そこで希望は、ロシア国内での反戦・反プーチンの動きですが、今のところ、徹底的に取り締まられていて、多くのロシア国民はプーチンに拍手喝采を送っているようです。とくに年寄りですね。

この反戦・反プーチンのうねりが大きくなれば状況は変わってくるのかなと思います。外国からどんなに非難されても、国内で人気があれば殺されることはありませんが、国内で反プーチンが盛り上がることが恐ろしいはずです。

予想に反してウクライナ兵の士気は高く、何の大義もなく、プーチンの命令で侵攻したロシア兵とは雲泥の差です。戦いは長引くかもしれません。そうなったらロシア人も、自分の家族が兵士として死ぬ人数が増えていけば、その憤りはプーチンに向かっていくことでしょう。

一般のロシア人も現実を知り、まともな感覚を持っていれば、プーチンの行動がどんなにか狂っているのかわかるはずです。

そして、今、これを許せないのは、ヨーロッパの話だけでは済まないからです。北方領土がロシアに占領されて、台湾問題なども影響するでしょう。明らかに日本も当事者です。

プーチンの論理でいえば、習近平が台湾同胞を助けるために台湾に侵攻するのも許することになってしまいます。華やかなオリンピックの陰で、ふたりはどんな話をしていたんでしょうか。

でも、習近平も、プーチンがこれほど狂っているとは予想していなかったようで、ロシアといっしょに「悪者」と見られるのは避けるでしょうから、逆に、当分、台湾進攻はなくなったかもしれません。

 

 

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2022/02/23

271の 棚田 が「つなぐ棚田遺産 ~ふるさとの誇りを未来へ~」として選定

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令和4年2月14日に開催された、つなぐ棚田遺産 選定委員会で、271の 棚田 が「つなぐ棚田遺産 ~ふるさとの誇りを未来へ~」として選定されました。


以前の「日本の棚田百選」の棚田もありますが、無くなったものもあります。


上に掲載の星峠の棚田は入りました。(棚田百選には入っていませんでした)


 「日本の棚田百選」が選定されたのは1999年の夏でした。あれから20年以上が経ち、「ポスト棚田百選」として今回「つなぐ棚田遺産 ~ふるさとの誇りを未来へ~」が選ばれました。


 この20年で棚田への認識、棚田を取り巻く環境は変わってきています。

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2022/02/22

【犬狼物語 其の五百九十】島根県出雲市 八幡宮 狼(大神)神社

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 島根県出雲市の斐川公園の一角に、八幡宮・狼(大神)神社が鎮座します。

公園はJR直江駅から徒歩10分のところにあり、野球場やテニスコートもある広い公園です。春はサクラやツツジが咲きほこる、ツツジの名所として知られているそうです。

八幡宮の一の鳥居は、山陰本線の踏切近くにあり、そこから神社が鎮座する狼山まで参道が続いています。

神社入り口に立っていた看板の由来記には、このようにあります。

「狼ヶ森(おおかみさん)一帯は、現在は斐川公園の名称で町民に親しまれていますが、社伝によりますと昔このあたりはうっそうと茂った森の中、狼の格好の棲家であり、民家に出入りしては危害を加え村人を大変困らせていたとあります。また、狼ヶ森は戦国時代(一五七〇年頃)尼子・毛利の武将達が戦に明け暮れた古戦場でもありました。」

ここに毛利が高瀬城攻撃のために築いた「狼山城」があり、高瀬城と鳶ヶ巣城の中間に位置する好立地だったようです。ただ、城跡は、ほとんどわかりません。神社の境内は平らで比較的広く、ここが本丸跡か?というネット情報も。

「八幡宮由緒 八幡宮の本宮は九州大分の宇佐八幡宮ですが、この社は田波八幡宮と呼ばれ、狼山の山頂に鎮座し直江町の氏神様として広く崇敬されています。明治二十三年十月、森の中腹にありました狼大明神を迎え入れ二社を合祀されたものです。この年、狼神社は大神神社と社字を改められ現在に至っています。」

「狼(大神)神社由来 中古の昔、此の山に狼徘徊し多くの人命を損害なす、故に時の段原頓阿弥と申す人、此の神を勧請し、乞い願いによって悉く平定せし由、古老の申傳候いにしえより村人、狼を山の神として祀る畏敬の念もあり。」

境内には狼像ではないかと思われる複数の石像が残っていますが、年代も違っているようで、壊れているものが多いです。階段を上がったところには、何体かの像が積み重ねられていました。

八幡宮社殿の右側には、石祠があって、その両側にも狼さんのような1対の石像が立っています。右はかろうじて動物らしい姿を残していますが、左側は、足の部分がなくなっているので、まるで「伏せ」の姿です。これが狼像なんでしょうか。とすると、この石祠が、由緒に書いてある「森の中腹にありました狼大明神」なのかもしれません。

他に、賽銭箱を置いた謎の石(石碑?)もあります。

 

 

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2022/02/19

ウクライナとワリエワ

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ロシアが注目されています。(写真はアムール川(黒竜江)。対岸がロシア)

ひとつはウクライナ侵攻するのか?

もうひとつは、ワリエワ選手のドーピング問題。ロシアの国ぐるみのドーピングではないかという疑惑が持ち上がっています。

高梨沙羅選手が、スーツが規定よりも大きかったということで失格になっているのと比べると、なんて甘いんだ?という印象ですね。

フィギュア団体のときはまだ結果が出ていなかったのでしかたないとしても、その後は疑惑ではなく、陽性が出てしまったんだからこれは完全にアウトでしょう。

ルールはルール。ルールを大切するのがスポーツ。年齢を理由に出場させるというのも変な話です。これがOKなら、子供を薬漬けにしてオリンピックに出場させる悪い前例になってしまうのは確実です。

 ワリエワ選手も被害者ではないかなと思います。もちろんまだ調査段階なので、本人がどのくら知っていたかはわかっていませんが、すくなくとも、コーチなど、周りの大人が知っていないはずはありません。

もしワリエワ選手が知らないうちに、周りの大人たちから「これは問題ない薬だから」と言われて飲まされていたとしたら、それこそ、私のスケート人生をどうしてくれたんだ!と、周りの大人たちを訴えてもいいのではないかと思います。まぁ、そんなことができない状況がロシアの闇なんでしょうが。

 フィギュア女子個人のワリエワ選手のフリーの演技と、その後のコーチとのやり取りを見て、残酷なショー、古代ローマのグラディエターと猛獣の戦い、を見たような、後味の悪いものになりました。可哀そすぎます。子どもの虐待と言っても言い過ぎではないのではとさえ思います。フリーに出場させるべきではなかった。

ウクライナとワリエワ。

一見、関係ないようですが、一番の黒幕はプーチンということで共通しています。かの安倍さんはプーチンを「ウラジミール」と呼び得意満面でしたが、結局、どうなったでしょうか?

 

 

 

 

 

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2022/02/15

島根県松江市 八重垣神社

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松江市郊外に鎮座する八重垣神社は、 ヤマタノオロチ退治の後、素盞嗚尊と稲田姫はこの地で結ばれたという伝承があり、出雲の縁結びの神社として、夫婦円満や良縁結びにご利益があると言われています。

 境内奥地に進むと神秘的な雰囲気の「佐久佐女の森」があり、稲田姫をお祀りする「天鏡神社」が鎮座し、稲田姫が日々の飲み水とした「鏡の池」あります。また姿を写す鏡としていたことから「姿見の池」ともいわれます。

池では、占い用紙を浮かべ、硬貨(10円または100円)をそっと乗せて、早く沈めば(十五分以内)縁が早く、遅く沈む(30分以上)と縁が遅く、近くで沈むと身近な人、遠くで沈むと遠方の人とご縁があるという占いをすることができます。だから早く沈ませるためには、10円よりも重い100円、いやもっと重い500円がいいかも(笑)。

占いをやっているのは若い女性が多かったですが、中には、中年の男性も。たぶん、あなたの占い用紙は永遠に沈まないかもと、他人事ながら心配になりました。

そのほか、神門の傍に建つ狛犬はいかにも古そうです。社務所で伺っても、「古い」というだけで、いつ頃のものかはわからないとのこと。耳が垂れて、まるでビーグル犬のように見えたので、気になる狛犬でした。山陰には多いそうですが。

境内社としては、天照大神、倉稲魂命、埴安姫命、少彦名命、大己貴命の五柱の神様をお祀りしている祠や、「山の神さん」と親しまれる山神神社もあります。昔から安産・子宝、下半身の病に霊験あらたかとして地元はもちろん、遠方より参拝する人も多く、手作りの男根を供える風習は現在でも続いているそうです。

実際、お宮前と床下には、長さ1.5mもの立派なものが立っていました。山の神には男根という組み合わせは東日本と同じようです。 

 

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2022/02/07

【犬狼物語 其の五百八十九】島根県松江市 大芦の木野山神社

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道の駅本庄から松江の方へ向かい、途中から日本海へと向かう道を北上しました。

峠を越え、下へ降りると日本海に突き当たります。そのあたりが松江市島根町大芦の集落。海水浴場があります。

ここで木野山神社の狼像を探しました。

神社は漁村の海沿いの道から1本陸側に入った道路の住宅が並ぶ高台にありました。昔は今よりも海岸線に近く、海を臨む高台だったようです。

階段を30mほど上っていくと、社殿が見えて、その手前に狼さまの像が1対向かい合っています。右側が口を開けた「あ」、左側が「うん」。像には苔がまだらに生えています。目が鋭くて、狼の威厳が感じられます。

左右の台座ともに「昭和59年3月吉日」と刻んであります。

社殿の奥の方には先代の狼さまと思われる石像が残っていました。左側は牙や耳の跡が残っていますが、右側は前足は失われ、頭も壊れて形がわからないくらいです。ただ尾だけは両方ともに残っています。台座に年号はありませんでした。

階段を降りると、向かいに、大芦浜集会所があります。でもシーンと静まりかって人の気配はありません。

なんとか管理者を探したいと思いました。今までの経験から、こういう場合は、直接捜すしかないことを学んだからです。あとで市役所などで聞いても個人情報保護もあり、教えてもらえないことが多いです。

ある家におばさんがいて、来た目的を説明すると、管理している当番の人をいっしょに探してくれることになりました。

近所のおばあさんの家を訪ねました。でも、おばあさんもわからないようでした。

ここは3地区、浜(はま)、小具(おぐ)、楡木(にれぎ)があって、毎年周り当番で管理をしているという。だから「今、誰が木野山さんの当番なのかわからん」とおばさんたちはいいます。俺も、住んでいるところで、今、どこのお宅がごみ当番なのか?と聞かれてもわからないのと同じです。

結局、区長さんの家まで連れていってもらいました。その時区長さんは不在でしたが、後日電話があり、写真を使っても良いという返事をもらいました。

 

 

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2022/02/06

島根県松江市 中海の夕景と朝景

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時間的には前後してしまいますが、先日アップした「水木しげるロードの「鍛冶媼」」を撮影した日、松江市の中海に面した道の駅本庄に泊まりました。
道の駅の海側に公園があります。写真はその公園からの中海の夕景と朝景です。

民家が密集しているのは野原町です。遠くに見える工場は江島でしょうか。

翌朝も、波のない中海の景色は神秘的なものでした。

中海は、日本海に開いた湾の入り口が、砂州によって塞がれてできた湖(潟湖)。宍道湖と中海は日本では数少ない連結汽水湖となっているそうです。(wikiより)だから波がなく、鏡面のようなんですね。

その日、松江市内にある狼さまの像を撮影しました。 

 

 

 

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2022/02/04

今日から二十四節気「立春」、初候「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」

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今日から二十四節気「立春」です。

まだ寒い日が続きますが、これから暖かくなっていくのを期待します。

写真は、「旧暦棚田ごよみ」で使用している旧暦一月の山形県大石田町、大浦の棚田です。
  
大浦集落は最上川左岸にあり、ひな壇のような純白の棚田が広がっています。

ここは景観保全活動、観光交流の場としての活用など、将来に繋がる活動をしているかどうかを基準に定められた「山形の棚田20選」にも選ばれています。

 

 

 

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2022/02/03

【犬狼物語 其の五百八十八】 国立科学博物館企画展「発見!日本の生物多様性」のニホンオオカミ

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「発見!日本の生物多様性」展へ行ってきました。2月27日まで開催中です。

日本から絶滅寸前の生物やすでに絶滅してしまった生物の標本などが展示されています。

目的は「ニホンオオカミ」の剥製ですが、以前、常設展示されていた時は、オオカミの左側面が見える形の展示だったので、今回は、右側面からも見られるということで、とても貴重な展示です。ストロボを使わなければ写真撮影もできます。

剥製といっしょに展示されていたパネルのニホンオオカミは、松森胤保著『両羽博物図譜』に掲載されている見世物の豺(オオカミ)の図です。

明治14年3月8日秋田県由利郡仁賀保で撃ち取った雌で、山形県鶴岡において死体を売り物にしてあったもの。ただし、その場で写生したのではなく、あとで記憶を頼りにして描いたものだそうなので、少し正確さには欠けるのかもしれません。(平岩米吉著『狼ーその生態と歴史ー』より)

『両羽博物図譜』には、この他にも明治16年は山形、明治18年は酒田、明治23年の見世物となった3点の狼図が描かれています。ただ、その中には、尾っぽが上に立って巻いていたり、耳が大きい犬らしいものもあります。平岩によれば、オオカミだと思われるのは仁賀保のオオカミの図だけのようです。

このころ、山形・秋田県あたりでも、オオカミの見世物があったことは興味深いです。オオカミはすでに珍しい存在になっていたんですね。

 

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2022/02/01

あけまして、おめでとうございます

287a0443(群馬県藤岡市 諏訪神社の「社頭の虎」)

287a0429(諏訪神社の「社頭の虎」)

 

287a1099(埼玉県越生町 虚空蔵尊の虎像)

 

あけまして、おめでとうございます。

今日2022年2月1日は旧正月の元日。中国ふうに言えば「春節」です。

寅年ということで、群馬県藤岡市諏訪神社の「社頭の虎」像と、埼玉県越生町虚空蔵尊の虎像を掲載します。

いきなりコロナの感染拡大で始まった今年はどんな年になるでしょうか。

コロナの収束にはほど遠く、コロナに振り回される1年になってしまうんでしょうか。

 

個人的には、『オオカミは大神 参』に向けて取材、西日本の狼像・狼信仰がメインと考えています。

狼祭りがいくつかあるので、それが取材できればうれしいのですが、状況を見て進めるしかないでしょう。祭りは中止になるかもしれません。

 

 

 

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