« あけまして、おめでとうございます | トップページ | 今日から二十四節気「立春」、初候「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」 »

2022/02/03

【犬狼物語 其の五百八十八】 国立科学博物館企画展「発見!日本の生物多様性」のニホンオオカミ

0p3a0489

0p3a0420

0p3a0414

0p3a0425

0p3a0417

0p3a0411

0p3a0401

 

「発見!日本の生物多様性」展へ行ってきました。2月27日まで開催中です。

日本から絶滅寸前の生物やすでに絶滅してしまった生物の標本などが展示されています。

目的は「ニホンオオカミ」の剥製ですが、以前、常設展示されていた時は、オオカミの左側面が見える形の展示だったので、今回は、右側面からも見られるということで、とても貴重な展示です。ストロボを使わなければ写真撮影もできます。

剥製といっしょに展示されていたパネルのニホンオオカミは、松森胤保著『両羽博物図譜』に掲載されている見世物の豺(オオカミ)の図です。

明治14年3月8日秋田県由利郡仁賀保で撃ち取った雌で、山形県鶴岡において死体を売り物にしてあったもの。ただし、その場で写生したのではなく、あとで記憶を頼りにして描いたものだそうなので、少し正確さには欠けるのかもしれません。(平岩米吉著『狼ーその生態と歴史ー』より)

『両羽博物図譜』には、この他にも明治16年は山形、明治18年は酒田、明治23年の見世物となった3点の狼図が描かれています。ただ、その中には、尾っぽが上に立って巻いていたり、耳が大きい犬らしいものもあります。平岩によれば、オオカミだと思われるのは仁賀保のオオカミの図だけのようです。

このころ、山形・秋田県あたりでも、オオカミの見世物があったことは興味深いです。オオカミはすでに珍しい存在になっていたんですね。

 

|

« あけまして、おめでとうございます | トップページ | 今日から二十四節気「立春」、初候「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« あけまして、おめでとうございます | トップページ | 今日から二十四節気「立春」、初候「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」 »