【犬狼物語 其の五百八十九】島根県松江市 大芦の木野山神社
道の駅本庄から松江の方へ向かい、途中から日本海へと向かう道を北上しました。
峠を越え、下へ降りると日本海に突き当たります。そのあたりが松江市島根町大芦の集落。海水浴場があります。
ここで木野山神社の狼像を探しました。
神社は漁村の海沿いの道から1本陸側に入った道路の住宅が並ぶ高台にありました。昔は今よりも海岸線に近く、海を臨む高台だったようです。
階段を30mほど上っていくと、社殿が見えて、その手前に狼さまの像が1対向かい合っています。右側が口を開けた「あ」、左側が「うん」。像には苔がまだらに生えています。目が鋭くて、狼の威厳が感じられます。
左右の台座ともに「昭和59年3月吉日」と刻んであります。
社殿の奥の方には先代の狼さまと思われる石像が残っていました。左側は牙や耳の跡が残っていますが、右側は前足は失われ、頭も壊れて形がわからないくらいです。ただ尾だけは両方ともに残っています。台座に年号はありませんでした。
階段を降りると、向かいに、大芦浜集会所があります。でもシーンと静まりかって人の気配はありません。
なんとか管理者を探したいと思いました。今までの経験から、こういう場合は、直接捜すしかないことを学んだからです。あとで市役所などで聞いても個人情報保護もあり、教えてもらえないことが多いです。
ある家におばさんがいて、来た目的を説明すると、管理している当番の人をいっしょに探してくれることになりました。
近所のおばあさんの家を訪ねました。でも、おばあさんもわからないようでした。
ここは3地区、浜(はま)、小具(おぐ)、楡木(にれぎ)があって、毎年周り当番で管理をしているという。だから「今、誰が木野山さんの当番なのかわからん」とおばさんたちはいいます。俺も、住んでいるところで、今、どこのお宅がごみ当番なのか?と聞かれてもわからないのと同じです。
結局、区長さんの家まで連れていってもらいました。その時区長さんは不在でしたが、後日電話があり、写真を使っても良いという返事をもらいました。
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